自分の書いたものにどんな価値があるのか。詩の学校 ポエムファクトリー(第1回)

連載
2021/06/24

この連載について

詩は神聖なもの? 

特別な人にしか書けないの?

詩人として、作詞家・書籍編集者として表現活動を続ける松崎義行(別名:みちる、マツザキヨシユキ)さんによる、詩の発想法を学ぶ連載です。

 

 

第1回目のテーマ:

自分の書いたものにどんな価値があるのか。

 

 

自分の書いたものにどんな価値があるのか。

それは、なかなかわかりません。

もし明確に分かる人がいたら

その人は迷いなく、書くことができるでしょう。

 

ものを書くとき

ゴールが見えていたなら

それは有利に思えるかもしれません。

 

ところが、

そうして書かれたものは

概して生まれながらにして見透かされたものです。

自分より先に、読み手が結論にたどり着いてしまいます。

 

ですから、

この場合、結論でなく、その過程や情報(読者にとって未知の)に

価値があるといえるのです。

 

多くの場合、結論は「納得できる結果」であり

結論は、それ自体寂しさを帯びているといえます。

出てきたときには、あ、知ってる、そうだよね、というような。

 

結論の存在意義はいつも風前のともし火です。

 

それで

文章家たちは

結論のあとに余韻なり広がりである「おまけ」をつけることが多くなります。

(そうして、結論の登場を盛り上げるのです。)

 

つまり

「おまけ」や過程の、

読者が未知であったことや、その構文=文章の進め方に

価値があるといえるわけですが

それは読者に読ませてみて

やっと分かるというたぐいのものです。

 

 

ところで、

詩の場合、

一般の文章とは

かなり違いがあります。

 

言葉自体が、価値を帯びているのが目指すところだからです。

それも、自分ではその価値に気づけないのが普通です。

 

なんと厄介なのでしょう。

 

しかしその厄介こそが

深みであり、創作する愉しみともいえます。

 

そしてその厄介の提示のしかたが、

詩人の特性として認知されていきます。

 

では、どうしたらいいのか

…いい詩を生むには

 

詩を価値あるものにするには、

ことばや言語表現の飛躍とか跳躍(非日常性)というものを得る必要があります。

 

それは、

文体やリズム、音楽性であったり、

レトリックであったりします。

レトリックというのは

表現技法のことですが、

主に使われるのは喩法です。

 

詩人は、詩の価値が上がるように

努力を重ねていますが。

仮に価値を得たと手応えがあっても

敗北してしまうことがあります。

 

それは、現世や世間に存在した瞬間に

固形化してしまうからです。

その真髄を姿・形が隠してしまうのです。

 

ここからは

とてもむずかしいはなしなので、

また別の機会に。

 

この文章には、結論は置かないことにして…。

 

 

−この連載はブログ「詩の学校 ポエムファクトリー」を元に構成しています−

 

授業の感想や質問などはこちらまでお送りください。
webkikaku@miraipub.jp (みらいパブリッシング ウェブ編集部)

 

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《 松崎義行さん プロフィール 》

詩、作詞、詩の選評、本の編集。
詩のデザインレーベル  oblaat(オブラート)
札幌ポエムファクトリー指導
詩のある出版社・ポエムピース株式会社
本で未来を作る? 株式会社みらいパブリッシング
2 つの出版社の 社長

1964年東京吉祥寺生まれ。15歳の時に第一詩集「童女 M-16の詩」を出版社を設立して刊行。詩の投稿雑誌「TILL」「未来創作」を創刊。またエフエム福岡、ラジオ日本、雑誌「ダ・ヴィンチ」などで詩、歌詞の選者。詩集に「NONE」「SEVEN STEPS」「バスに乗ったら遠まわり」「100万円あげる」、「10秒の詩-心の傷を治す本」「幸せは搾取されない」、ビジネスエッセイ「詩人少年、社長になる」「夢を100万回かなえる方法」(日本・韓国)。「oblaat(オブラート)」、「福島の花を広めるプロジェクト」に参加。「ここは花の島」、同名の合唱曲(谷川賢作さん作曲)、トリ音ミニアルバム「自分らしさを咲かせて」、オタクノマドとして絵本のテーマソングシリーズ「ピカ・プカ・ポン」作詞。

 

《 関連書籍 》

詩人と母
著者 田原・松崎義行
亡き母に捧げる、日中両国の詩人による詩&エッセイの感動競作!

 

 

 

 

10秒の詩  ─ 心の傷を治す本 ─
詩:みちる 絵:上村奈央
ロングセラー増刷出来。短い言葉が心の奥まで浸透して、傷を治します。

 

 

 

幸せは搾取されない
著者 松崎義行
詩の時間シリーズ。読みやすくて、深い詩の世界を旅してみませんか

 

 

 

 

2021.06.24

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