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By 笠原名々子・nanako / 2021.10.24

この連載について

ペットショップで売れ残り、”最後のセール”という札をケースに貼られていたアメショの男の子の“きなちゃん”。

元野良猫で、目と鼻に炎症を起こした状態で道端で鳴いていたところを保護された男の子の“ダンくん”。

飼い主で写真家の安西政美さんによる、陽だまりのようにやわらかい写真と詩のなかに、猫の気持ちをのぞき込むような連載です。

2週間ごと、日曜日に更新します。

 

 

 

 

 

きなちゃん

 

ダンくん

 

 

 

 

 

 

ママとパパになってくれる人を、探してくれる言葉。

保護猫は「保護猫の魅力」「お店に行くなら」。

お店のケースの中の僕は「セール」「大特価」。

僕、“商品”だったけど、今は、ママのキミに甘えさせて。

 



 

 

 

 

 

 

生後3ヶ月27万円。その3ヶ月後に10万円引き。

売れ残ったら撤去。僕は、ケースの中の“商品”だから。

「うちの子になろうね、大丈夫だよ」

そのキミの声。嬉しかった。



 

 

 

 

 

 

週が経つたびに下がっていく値段。でも育つ僕。

最後まで残れば、‟繁殖の為”だけの生活か“処分”。

「かわいい~」「癒し~」と見られ素通りされる毎日。

キミがママになった事。僕には一番嬉しい事だったよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

きなちゃん、ダンくん、猫写真家 安西政美さんへのメッセージや感想はこちらまでお送りください。
webkikaku@miraipub.jp 

 

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《 安西政美(あんざい まさみ)さん プロフィール 》

1975 年生まれ。埼玉県出身。看護師免許(動物看護師ではない)と看護臨地実習指導者資格所持。子供の頃に祖母が拾った猫が 26 年間生き、36 歳までその猫と共に生きる。その後、保護猫譲渡の為の保護猫撮影を経て猫写真家となる。2020年6月に、みらいパブリッシングより猫ポエム写真集「猫は家族」を出版し、現在はブログとFacebookページに日々猫写真を掲載している。

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《 本について 》

猫は家族
きなちゃんとダンくんが私に教えてくれたこと
著者 安西政美
僕を撫でてくれたのは、神様でなくキミだった。猫と人は家族になれるのか? 答えはこの本のなかにある。