詩の定期便 11

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By 編集部 / 2021.11.28

この連載について

「詩は生むものではなく 自分を分割する行為なのかもしれません」

15歳で詩集『童女M』を刊行し、詩人として表現活動を続ける、みちる(松崎義行)さんによる詩の連載です。

2週間にいちど、ここに詩をとどけます。

 

 

 

 

 

 

 

 

11月の誕生日
 
 

マカロン

小さなホールケーキ
色とりどりのキャンドル

幻灯機のおもちゃ
ペパーミントティー
メモリーに入れた曲

封筒に入れたカードと手紙
リボンをかけたプレゼント

誕生日のきみ
考えていること教えて欲しい

部屋を包むカーテン
柔らかな灯り

向かい合わせ
隣り合わせの時間

 

 

 

 

 

 

 

 

星座の立場
 
 

そこをめくると
こんどは
当たりがでるか

めくりつづける日々
当たりのような
ハズレのような
よくわからない

脳みそ
役にたたない
くじ引きの人生

計算機
意味のない
暗い闇の中で

星座の居場所がたより
私のみちしるべ
星占いを見下ろす星
笑いも泣きもせず
表情ひとつ変えず
座って

 

 

 

 

 

 

 

 

それを

 

あわてずに
いそがずに
しんちょうに
だいたんに
たのしく
いっしょうけんめい
たいみんぐよく
ためらいをすて
しんこきゅうしてから
ひとめをきにせず
しんけんに
なるべくしぜんたいで

それを
すると
いい

かみさまが
みている

きみじしんも
きみが
みえるか

 

 

 

 

 

 

 

みちるさんへのメッセージや詩の感想はこちらまでお送りください。
webkikaku@miraipub.jp

 

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《 みちる(松崎義行)さん プロフィール 》

詩、作詞、詩の選評、本の編集。
詩のデザインレーベル  oblaat(オブラート)
札幌ポエムファクトリー指導
詩のある出版社・ポエムピース株式会社
本で未来を作る? 株式会社みらいパブリッシング
2 つの出版社の 社長

1964年東京吉祥寺生まれ。15歳の時に第一詩集「童女 M-16の詩」を出版社を設立して刊行。詩の投稿雑誌「TILL」「未来創作」を創刊。またエフエム福岡、ラジオ日本、雑誌「ダ・ヴィンチ」などで詩、歌詞の選者。詩集に「NONE」「SEVEN STEPS」「バスに乗ったら遠まわり」「100万円あげる」、「10秒の詩-心の傷を治す本」「幸せは搾取されない」、ビジネスエッセイ「詩人少年、社長になる」「夢を100万回かなえる方法」(日本・韓国)。「oblaat(オブラート)」、「福島の花を広めるプロジェクト」に参加。「ここは花の島」、同名の合唱曲(谷川賢作さん作曲)、トリ音ミニアルバム「自分らしさを咲かせて」、オタクノマドとして絵本のテーマソングシリーズ「ピカ・プカ・ポン」作詞。

 

《 関連書籍 》

詩人と母
著者 田原・松崎義行
命を見つめる、日中両国の詩人による詩&エッセイの感動競作!!

 

 

 

 

10秒の詩  ─ 心の傷を治す本 ─
詩:みちる 絵:上村奈央
ロングセラー増刷出来。短い言葉が心の奥まで浸透して、傷を治します。

 

 

 

幸せは搾取されない
著者 松崎義行
詩の時間シリーズ。読みやすくて、深い詩の世界を旅してみませんか