「赤ちゃんってどこから来るの? どうやって生まれてくるの?」と聞かれた時に、読み聞かせたい絵本

特集
2021/03/14

「赤ちゃんの誕生をどうやって説明しよう」

 

そんな風に悩んだことはありませんか?

我が家にももうすぐ3歳になる娘がいますが、最近はCMなどで見る赤ちゃんに興味津々。

 

これからもし兄弟ができた時、「赤ちゃんってどこから来たの? どうやって生まれてくるの?」と質問されたらなんて答えよう…と今から悩んでいます。

性教育をするにはちょっと早い気もするし、もう1つ手前の「赤ちゃん誕生の物語」をどうやって伝えたら、子どもなりに理解してくれるのでしょうか。

 

例えば、絵本を活用してそんな話ができたら良いと思いませんか?

性教育の一歩手前の教材として、赤ちゃん誕生の物語や母と子の絆を描いた絵本があります。

 

今回はそんな4冊の絵本をご紹介します。

 

 

 

 

はじめまして! Dear my baby angel

 

 

 

(あらすじ)

緑のまりものようなおうちに住んでいる、赤い服の子ども。だれかに呼ばれた気がして外に出ると、天女のような不思議な女性と出会います。その女性とともにちょっとした冒険を経て、たどり着いたのは不思議な空洞で…。

 

 

母と子の絆をテーマに、赤ちゃんが誕生するまでをオリジナルの物語で描いた絵本です。シンプルな構成のため、2歳前後でも「赤ちゃん誕生の物語」を楽しく理解することができます。

緑や青、ピンクなど、カラフルな色使いで描かれた絵は、子どもも大好き。我が家の娘も絵を気に入って、何度も繰り返し読んでいます。

 

そして、物語の中で特に印象的なのが、赤ちゃん誕生直前のセリフ。

不思議な空洞をひとりで通ることになった赤い服の子どもが、一緒に冒険をした女性に「また会える?」と話しかけます。

 

 

不思議な女性は「うん! また会えるよ! だから安心していってらっしゃい!」と返すのですが、実はこの女性、最後のページでお母さんだったと分かるのです。

 

 

生まれる前から築かれてきた、母と子の絆と愛情を感じられるこちらの絵本。読み終えたあと、心がじんわりあたたかくなります。妊娠を経験したお母さんだからこそ分かる気持ちだと思いますが、つらい悪阻を乗り越えたり、ぽこぽこ動くおなかに話しかけたり、たしかに母と子の関係は生まれる前から一緒に冒険を乗り越えるように創り上げられているように思います。ストーリーにも非常に共感できる作品です。

 

赤ちゃんが生まれるまでの物語を、まずはお母さんと子どもの関係から伝えたいときは、この絵本を読んであげると良いかもしれません。

ちなみに、この絵本は最後のページに子どもの生まれた日付と名前、メッセージが書けるようになっています。家族の一員として生まれてきてくれた感謝の気持ちを伝えるのに、ぴったりな絵本です。

 

 

 

うまれるまえのおはなし

 

 

 

(あらすじ)

生まれる前にいた場所を、女の子の記憶から描いた物語。神様や天使、お友達と雲の上で過ごしていたこと、生まれる前にプレゼントを選んできたこと、空からお母さんを見つけて、選んで生まれてきたこと…。読了後、本当にこんな世界があるのかもしれないと思える、優しく不思議なお話です。

 

 

赤ちゃんが生まれる前にいた世界を描いた絵本。こちらの絵本では、赤ちゃんがお母さんを選んで生まれてきたことが描かれています。なぜ赤ちゃんが家族のもとに生まれてくるのかを説明するなら、この絵本を活用するのが良いでしょう。

パステルカラーの優しい色合いで、絵柄もとてもかわいいのが特徴。みらいパブリッシングの中でもロングセラーで、人気の絵本です。

 

ちなみに我が家の娘は、神様が「このなかから ひとつだけ おかあさんに もっていってあげなさい」と言って、子どもたちがいろいろな色のプレゼントのなかからひとつ選んで地上に降りていくシーンが印象的だったようで、この絵本を読んでほしいときは「プレゼントのごほん読んで~」と持ってきます。

 

 

 

 

おなかちゃん

 

 

 

(あらすじ)

ある日、自分の中に小さな子がいることに気づいたおなかちゃん。外に出してあげることができなかったため、自分のおなかの中でずっと守ってあげることに決めました。小さな子はどんどん大きくなり、おなかがきゅうくつになったある日、その子は外に出たがって…。

 

 

こちらは、お母さんの「おなか」が主人公という、これまであまり見たことがないアプローチで赤ちゃんの誕生を描いた絵本です。おなかの気持ちに焦点を当てて、子どもが宿ってからお母さんのもとに生まれてくるまでを物語にしています。

赤ちゃんが産道を通って、少し苦しい思いをしながら外の世界に出てくるところが描かれているため、赤ちゃんはどこからどうやって生まれてくるのかをよりリアルに伝えることができる絵本です。

 

 

我が家ではこの絵本を読んだ後、「娘ちゃんにも、おなかちゃんいる?」と私に聞いてきたことがあります。特に女の子は、自分にも子どもを育てるおなかがあるということをこの絵本から理解できると思います。命の誕生と体の神秘を感じ取ってほしい方は、ぜひこちらの絵本を読んでみてはいかがでしょうか。

 

 

 

ママのしあわせ

 

(あらすじ)

待ちに待っていたママのもとに生まれてきた、女の子の赤ちゃん。「ポー」と名付けられたその子は、ママにお世話をしてもらいながら、どんどん大きくなっていきました。月日がたち、ママも歳をとり、できることが一つ一つ減っていきました。今度はポーがママのお世話をする番です。そんなある日、ついにママがポーのことを分からなくなってしまい…。

 

 

赤ちゃん誕生の物語だけでなく、限りある命の中で母と子が出会えた奇跡やありがたみを伝えることができる絵本です。お母さんが子どものお世話をし、月日が経って子どもがお母さんの面倒を見ていく。この世界で、命は親から子へ受け継がれていくものであることも感じ取ることができます。

この絵本は、作者のお母さんが認知症になってしまったことがきっかけで生まれました。作者がリアルに、自分のお母さんの病状と限りある命と向き合ったからこそ生まれた物語。読み終えたあと、大人も子どもも何か心に残るものがあるはずです。

 

我が家では、3歳弱の娘には少し難しく、まだあまり読めてはいませんが、私自身がこの絵本に感動してしまいました。いつかくる子どもとの別れを想うと、とても寂しくなるのと同時に、可愛らしい子どもと過ごす時間は今この時しかないのだと気が引き締まる思いがします。改めて、子どもと触れ合う時間を大切にしようと思いました。

 

 

 

 

赤ちゃん誕生の物語を絵本で子どもに伝えるとき、ポイントとなるのはこの3点だと思います

 

  1. 親子のあたたかい関係性を描いている内容であること
  2. 子どもの誕生について、想像を膨らませることが可能なストーリーであること
  3. 命のありがたさ、今この世に生きていることが凄いことだと伝えられる内容であること

 

今回紹介した絵本もそうですが、これらの観点から子どもに合う絵本を探してみるのも良いかもしれません。

赤ちゃん誕生の物語が理解できたとき、本当の意味で他者に思いやりの気持ちを持てたり、命への感謝ができるようになるのではないでしょうか。我が家の娘にも、絵本を通じてそんなことを感じ取ってほしいと思っています。

 

 

 

 

 

《 プロフィール 》

市岡光子 / ライター

千葉県出身。大学を卒業後、都内の中堅大学、小さなPR会社、ベンチャー企業で広報PRの仕事を中心に経験。30歳になる節目の今年、やっぱり子どもの頃から好きだった「書く」を仕事にしていきたいと思い、ライター活動を開始。趣味は読書、音楽、娘と遊ぶこと。

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《 本について(記事に登場した順) 》

 

はじめまして!Dear my baby angel
著者 Shu Ashimine
世界中のお母さんの勇気と愛のために 新しい命の誕生を描いた物語

 

 

 

 

うまれるまえのおはなし
著者 ひだのかな代
これは“生まれる前の世界”を忘れずにいた女の子から聞いたお話です

 

 

 

 

おなかちゃん
著者 猫月うた
あれ? こんなところに小さな子が!
おなかちゃんの中で、 どんどんと大きくなって…

 

 

 

 

ママのしあわせ
著者 ほしのくみこ
ママが今までしてくれたこと 今度は自分がママにしてあげられる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021.03.14

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