「夢をみるために眠るというくらい、夢の世界にのめりこんでいた時期もありました」

そう話すのは、絵本作家のすず村さおりさん。

彼女のデビュー作『Dalia Good Night』は、彼女が今までみてきた夢がモチーフとなった不思議なお話。

読んだあと、宇宙のように想像力が広がっていく、あたらしい感覚の絵本です。

著者のすず村さんに、なぜそんなに夢に魅了されているのか、そして絵本に込めた想いを聞きました。

 


『Dalia Good Night』の表紙

 

 

Q1 ”夢”がテーマの絵本。この物語が生まれたきっかけは?

 

わたし自身、夢にすごく興味があって。

小さな頃から今までずっと、自分の夢が面白くて、起きてすぐ父母に話したり、みた夢を忘れたくなくて、ノートに書き留めたりしていました。

夢をみるために眠るというくらい、夢の世界にのめりこんでいた時期もありました。

そのくらい、自分にとって夢は興味深いものなのです。

大学で美術を学んでいた頃、授業で絵本を作る課題があって、そのときに、自分が見た夢からインスピレーションを得てこの絵本を制作しました。

 


扉を開けると次の世界へ…。予測不能な夢の世界に、ページをめくるたびにワクワクしてしまいます

 

 

Q2 すず村さんは、どうしてそんなに夢に魅了されているのでしょう?

 

もちろん、怖い夢や嫌な夢もありますが、夢って最強のエンターテイメントだと思うんです。

夢の中では、行ったことも見たこともない場所に行ける。

知らない人となんの疑問もなく一緒に行動できる。

急に場面が変わっても特に理由を求めない。

ずっとここにいたいと思っても叶わず、写真を撮ってもスマホには残っていない。

どんなに面白くても、どんなに怖くても、自分が死んでも、宇宙が滅亡しても、目が醒めてしまえばなんともない。

でも、起きたあとの現実にも、ワクワクや不安、ヒントをくれることもある。

だれかと共有したくても自分しか体験できなくて、もどかしかったり、あんなにインパクトがあったのに思い出そうとしたときには全然思い出せなかったり。

夢は、無意識の中で製造されて、自分だけが体験できるオーダーメイドの映画。上映は一度きり!

「眠ったら行ける自分だけの世界」だと思ったら、夢が愛おしくなりませんか?

 

 

 

Q3 これからこの本に出会うことになる読者に、一言お願いします。

 

わたしたちは、人生の3分の1は眠って過ごしているらしいです。

もちろん、寝るのがもったいないと思うこともありますが、眠っている間に夢のなかで不思議体験ができちゃうなんてラッキー!とスーパーポジティブになって、夢も楽しみ、現実も楽しみませんか。

この絵本の主人公、ダリアには、読む人だれにでも当てはまるように、性別や年齢、出身などはありません。

夢の扉を開けていくダリアの気持ちで、絵本の中に入って、絵本に足りない部分は「想像」してもらえれば、この絵本『Dalia Good Night』の世界はどんどん広がっていきます。

まだ遊び足りないお子さんに寝る前に読んであげて、「(遊びの)続きは夢でね」と伝えてみてください。

そして翌朝「どんな夢をみたの?」というコミュニケーションのきっかけになれば嬉しいです。

どんな夢をみたか、わたしにもぜひ教えてください。

 

 

 

 

ダリアはもしかしたら、あなたでもあるのかもしれません。

ダリアと一緒に、夢の世界を冒険してみませんか?

 

 

ちなみにYouTubeでは、動くダリアも見られます。

寝る前に見たら、いつもと違うおもしろい夢が見られるかもしれません。

 

 

 

 

《 すず村さおりさん プロフィール 》

絵本作家・アーティスト

1991年北海道生まれ。札幌在住。幼いころから眠りが浅く、みた夢をよくおぼえていて、夢日記をつけたり、夢がみたくて昼夜場所を問わず眠るなど、夢中心の生活を送っていた。どんな映画より夢をみる方が面白いと思っているので、映画をみることが苦手。実生活と夢を両立しながら創作活動を続けている。

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《 本について 》

Dalia Good Night
著者 すず村さおり 
宇宙につながる夢の扉 どこへでも行ける、なんだってできる

 

 

 

《 ”夢”にまつわる他の本 》

ゆめげきじょう
著者 くさなり
ひなちゃんの夢をのぞいてみよう!いびきがなったら、はじまりはじまり!

 

 

 

 

 

 

 

《 ”眠り”にまつわる他の本 》

眠りのチカラ
著者 ヨシダヨウコ
幸せな人生を送るための睡眠改善提案

 

 

 

 

 

《 おまけ 》

ダリアのLINEスタンプが登場!
とってもかわいくて使いやすいんです。