「コミュニケーションひとつで相手に伝わる印象が、がらりと変わる。」
そんな経験は誰しも感じたことがあると思います。
仕事での関係、友人との会話、初めて会う人に自分を上手に伝えるためには…。
どうしたら自分の思いが丁寧に相手に伝わるのか。
そんな気持ちを抱いている人に知ってほしいのが『周りの9割が味方に変わる話し方』という1冊です。
アナウンサー歴28年の浅沼道郎さんは、どのようにして話し方を意識し、この本を書いたのか。
いろいろ話を聞いてみました。
アナウンサー歴28年の浅沼道郎さん
アナウンサーとして長年ご活躍されていた当時の写真( © テレビ朝日・日本相撲協会 © メ~テレ)
話し方が変わると、人生の味方が増え、自分に自信がつくようになる
— 浅沼さんはアナウンサーとして長年ご活躍されている、いわばお話のプロですね。 そこからアナウンススクールや話し方教室などで沢山の人に話し方を教えている中で、印象的なエピソードはありますか?
私が講師を務める話し方教室の受講者に、会社員の男性がいました。
彼の最初の目的は話し方の上達というものでしたが、 ある時、
「周りとのコミュニケーションがスムーズになると、みるみるうちに自分を応援してくれる人の数が増えてきた」と言ってきたのです。
彼は、仕事で自分の意見が通るようになり、満足のいく結果が出るようになったという成功体験を積み重ねていき、
最後には「人前で堂々と話せるようになって自信がついた。周りからの信頼感が増し、何事も思い通りに運ぶようになった。いまは毎日が楽しくて仕方がない」とまで言っていました。
この体験が本を書こうと思ったきっかけですね。
本を書くにあたり、「話し方を変えて味方が増えると、さまざまなことが順調に運ぶ」というのをコンセプトにしようと決めました。
経営者向けのセミナーで講師を務めることも
どんなに取り繕っても、話し方には人生や人柄が表れる
— 話し方ひとつでそんなにも人に与える影響が大きいのですね。どうすれば、そのような成功体験につながる「話し方」を習得できるのでしょうか?
まず重要なのは「話し方」について考えることからですね。
自分の体験から思うに、人はまったく同じことを話しても、話し手によって伝わり方が違う、ということです。
文字で読んだら同じ言葉なのに、誰が話すかによって相手への訴求度が違うというのは、誰しも経験があるのではないでしょうか?
— 確かに、知的で礼儀正しい言葉遣いをすれば品格のある人と印象づけられますし、乱暴 な言葉遣いをすれば無作法な人と思われてしまいますね。同じことを話しているのに、雰囲気や順序が違うだけで、周りに与える影響が違うことに歯痒さを感じることもありますね。
そうです。ではそうなるのは、なぜなのか?
たどり着いた結論は、「話し方はどんなに繕っても、その人の考え方、働き方、生き方などすべてを表してしまう」ということです。
円滑なコミュニケーションを成立させるためには、声、物腰、姿勢、表情、態度など「話し方」に関係するさまざまな要素が絡んできます。
話し方はテクニックだけでは成り立ちません。
本を書くときは、この結論をさらにわかりやすく説明するために、名言やことわざなど35のフレーズを各節の冒頭に掲げ、わかりやすく楽しく読めるように心がけました。
本には『魔女の宅急便』や『半沢直樹』などお馴染みの映画やドラマからの引用も。
— 最後に編集を担当した田川さんにも一言いただけますでしょうか?
浅沼さんが強く主張するのは、その人の考え方、生き方、働き方など、すべてがその人の「話し方」にあらわれるので、口先だけの言葉は見破られるということです。
また、話すことで人間関係がどのように変わるか——、ということも力説されています。
もし、自分の周りは敵だらけのような気がしているのなら、
それは自分の話し方に問題があるからだと浅沼さんは指摘します。
これまで話し方など意識したことがなかったという人は、
話し方を変えて、生き方や考え方に魅力ある人になりませんか?
習慣づければむずかしいことではありません。
周囲の人に心のこもった話し方で声を掛けて、相手にいい気持ちになってもらうのです。
会話は人の心と心まで通い合ったとき、
お互い幸せな気分になる相対的な作用がありますから、
相手もあなたも幸せな気分になっているはずです。
この本では、人に素敵な言葉が掛けられるヒントが満載です。
すぐに実践できる方法を提案していますので、
人間関係をよりよくしたい方にぜひ手に取っていただき、
明日から味方をどんどん増やしてほしいと願っています。
(文:南田美紅)
※この記事は、中日新聞・北陸中日新聞への広告掲載に合わせて過去の特集を再掲したものです。
《 浅沼道郎(あさぬま みちお)さんプロフィール 》
1953年愛知県生まれ。早稲田大学商学部卒。 名古屋テレビ(メ~テレ)アナウンサー歴28年。 ニュースキャスターをはじめ、情報番組MC、スポーツ実況など、あらゆるジャンルの番組を担当。 退職後の現在は、アナウンススクールや話し方教室、大学、一般企業などで講師・講演活動を続けている。 「話し方」が人の魅力を形成すると説き、出会った人たち全員を味方につける「話し方」を究極の理想に掲げる。 著書に、『ゆっくり話すだけで、もっと伝わる! 』(朝日新聞出版)。
《本について》
著者 浅沼道郎
話し方を意識して変えることで、味方を増やす。人間関係の悩みを解決する!