「マヤ暦」って何ですか? 1年260日サイクルの暦が、人の心を整えてくれるわけ

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By 笠原名々子・nanako / 2021.12.06

ようこそ、「ななこの部屋」へ!

このコーナーでは、みらいチャンネル編集長かさはらななこが、気になる人を招いて話を聞いていきます。

某お昼の番組のように、ときに変化球な質問をまぜ込みつつ、他では聞けないゲストの話をどんどん引き出しています。

 

今回のゲストは、古代マヤ文明で栄えた1年260日サイクルの暦「マヤ暦」を通して、現代人が心のバランスを整える方法やその大切さを伝えている、マヤ暦探求家・ハートヘルスコンサルタントのnamiさん。

マヤ暦って一体どんなものなのか、そしてその効能について、包み込むように穏やかに教えてくれました。

 

 

 

今日のゲスト:namiさん

マヤ暦探求家 ハートヘルスコンサルタント

20歳代で大病を患うも、心を整える健康法と出会い奇跡的に回復する。その後、マヤ暦によって自分の本来持つ姿、使命を知り、大病も奇跡の回復も腑に落ち、探求を始める。現在はマヤ暦をベースに心理学、脳科学、浄化療法を取り入れた個人コンサルティングを中心にオンライン講座やセミナーを開催。自分本来の姿で生きるサポートをしている。

公式ブログ https://ameblo.jp/emeral/

 

 

聞き手:笠原 名々子(かさはら ななこ)

みらいチャンネル編集長

東京都出身。平成生まれのゆとり世代。大学卒業後、フリーランスライターに。これまで行ったインタビューは200件以上。現在は「みらいチャンネル」編集長としてコンテンツ企画と記事執筆を担当。好きな音楽はヒップホップ。趣味は夜のランニング。

 

 

 

 

マヤ暦では、時間は「意識」であり「エネルギー」

 

ななこ:
今日は、お会いするのを本当に楽しみにしていました。最近、namiさんのブログと書籍を毎日読むことが日課になっていて、ちょっとマヤ暦にハマりつつあるので…。

 

nami:
ほんとですか? それは嬉しいです。

 

ななこ:
とはいえ、最初はわたしも、マヤ暦っていったい何なのかよく分からなかったんです。改めて、簡単に教えていただくことはできますでしょうか?

 

nami:
マヤ暦は、メキシコのグアテマラ辺りで栄えた暦です。複数の流派があるのですが、わたしが探求しているのは「ツォルキン暦」というものです。ツォルキン暦の1年は260日サイクルで、季節が春夏秋冬の順に訪れるように、52日ごとに5つに分けられ「起→承→転→結→マトリックス」の順で回っています。「マトリックス」は振り返りと再スタートに備えるための期間です。52日の中にも13日ずつサイクルがあり、紋章、音、色など時間やエネルギーを表すさまざまな要素があります。

 

ななこ:
今まで、360日サイクルの新暦(グレゴリオ暦)が当たり前だったので、1年を260日と捉えるというのが新鮮でした。新暦は太陽を基準にした暦ですが、マヤ暦は何を基準にしているのでしょうか?

 

nami:
マヤ民族は、天文学・建築学・科学・数字などあらゆる領域において優れていました。太陽、月、星の動きや流れを天文学的に読みとり、そこに「時間は意識やエネルギーである」という独自の観念を織り交ぜてできたのがマヤ暦です。そのため、マヤ暦は、宇宙の流れや自然のリズムを整え、人の心のバランスを整える暦と言われています。

 

ななこ:
たしかに、namiさんの本を読んでいると、読む瞑想というか、心が落ち着いてきて自分の中の深いところまで降りていけるような気分になるんです。わたしは別にスピリチュアル大好き!な人間というわけではないんですけど。

 


namiさんの著書『貴女が調う マヤ暦からの毎日のメッセージ』。今日はマヤ暦でいうと何日なのか、どんな日なのか、どのように過ごすといいかなど、その日だけの特別なメッセージが記されています。この1冊で2065年まで使えるらしい…

 

 

 

 

きっかけは、20代のとき、癌を患い余命宣告を受けたこと

 

nami:
「読む瞑想」っていい表現ですね。そういえば、ななこさんの生年月日を事前にチェックしてマヤ暦に照らし合わせてみたのですが、わたしと感性が合うグループだったんですよ。目に見えないものを形にする能力を持っていらっしゃる。ライターや編集の今のお仕事にも、そうした能力があらわれているのかもしれないですね。

 

ななこ:
そんなことを言っていただけて嬉しいです…。仕事がんばろう、と思えました。そもそも、namiさんはどうしてマヤ暦を通して人の心を整える活動をはじめたのでしょう。

 

 

nami:
わたし、20年前までは、マヤ暦のような目に見えないものの力をまったく信じない、むしろ怪しいと疑うような人間だったんです。その考えが変わった一番最初のきっかけは、病気を患ったことでした。

 

ななこ:
20代のときに末期癌で余命宣告を受けたと本で拝見しました。想像を絶する過酷な体験だったと思います。namiさんはどんなふうに乗り越えたのでしょうか。

 

nami:
入院して治療を受けているときに、生体エネルギーという療法に出会ったんです。その療法は「心が整えば体も整う」という思想で、療法士の方たちが毎日病室に来て色々な療法をしてくれたんです。最初は「こんなんで治ったら医者いらんやん!」と疑っていたのですが、体験するうちに、その療法を受けているあいだは不安や恐怖を忘れられることに気づいたんです。むしろ幸せや楽しさを感じて。結果的に、生き続けることができました。もちろんお医者さんの手術や治療も受けましたが、わたしはこの療法に出会っていなかったらどうなっていたかなと思うほど、本当に救われたんです。この経験から、この世界には、目に見えないエネルギーがあるのだなと感じました。

 

 

 

うまくいかない原因をたどると、結局すべて「自分を整える」につながる

 

ななこ:
マヤ暦とは、どのように出会ったのですか?

 

nami:
たまたま参加したセミナーで隣の席だった方が、不思議な手帳を持っていたんです。それがマヤ暦の手帳でした。興味を持って調べてみると、マヤ暦も生体エネルギーと同じ、宇宙の流れや自然のリズムをベースにしているのだと知りました。これは心を整えるための指針になる、わたしが伝えたいことを分かりやすく伝えるためのツールになる!と思いました。

 


読書会の様子

 

ななこ:
今まで5000人以上のコンサルティングをしてきたそうですが、どのような悩みを抱えている人が多いのでしょうか?

 

nami:
自分がこれからどう生きていきたいか、本当は何を求めているのか分からない。指針になるものが欲しい、優柔不断な自分が嫌、など、人によってさまざまですね。

 

ななこ:
明確な悩みがあるという人より、漠然とした不安がある人のほうが多いですか?

 

nami:
そうですね。話を聞いていくうちに、「あ、そういえばこれもです、あれもです」と色々出てくる方が多いです。人間関係とか仕事とか、だいたい連動しているんですよね。何に対して悩んでいるかは人それぞれですが、つまづいているポイントは、実はぜんぶ同じなのかな、とわたしは思います。

 

ななこ:
同じ?

 

nami:
はい。うまくいかないことの原因をたどっていくと、結局すべて「自分を整える」ということにつながってくるんです。自分が整うと、「あれ、仕事で悩んでいたけど、最近いい感じだな。人間関係でも悩んでたけど…。やりたいことが見つからなかったけど…。ずっと体調が悪かったけど…」と、すべて良くなっていくんです。不思議なのですが、それが自然の法則なのかな。

 

 

 

「探す」のではなく、本来の自分に「戻る」。みんな本当は、自分の中にすべて持っている

 

ななこ:
なんとなくはイメージできるのですが、「自分が整う」ってどんな状態のことなのでしょうか。

 

nami:
自分が持っているものに気づき、本来の姿に戻ることかなと思います。

 

ななこ:
本来の姿に戻る。

 

nami:
はい。やりがいや生きがいが見つからないときに「自分探し」をするというのがありますよね。「自分を整える」というのはその逆で、「探す」のではなく「戻る」という感じなんです。

 

ななこ:
なるほど…。

 

nami:
みなさん、本当はすでに持っているんですよ、自分の中に。気づいてないだけ。それに気づく前にどこかに自分を探そうとしても、きっと見つからないと思います。体のなかで眠っているものを、起きて、と呼びかけて少しずつ目覚めさせていくのが、自分を整えるプロセスなんです。

本来の自分に戻ると、みなさん、じっとしていないですよ。いきいきしてくる。いきなりスイッチが入るんです。本当にシャキッとなる。自分に戻ると、探さなくても必要なものが見つかる、気づくようになります。

 


メッセージを読むだけではなく、自分の気づきをシェアすることも大切にしています

 

 

 

残りの人生をかけて、実現したいこと

 

ななこ:
わたし、失恋してから本を読み漁ったり色々な講座を受講したり、自分の外に何かを探そうとばかりしていたんですけど、完全にやり方を間違えてしまいましたね…。

 

nami:
もちろん、ななこさんがやったような情報収集も大事です。ななこさんは今、たくさんの情報を持っていると思うので、ここでちょっと自分自身に戻ることを意識するだけで、たくさんのものを生み出せるようになると思います。そうすると面白いですよ。わたしもマヤ暦に出会ってから、たくさんのシンクロニシティが起きました。

 

 

ななこ:
よかった、今からでも遅くないんですね…。これからは自分の内側にも意識を向けてみようと思います。では、最後に一言お願いします。

 

nami:
わたしは、病気がきっかけで、もういちど人生を生きるチャンスをもらったと思っています。そして、残りの人生をかけて、わたしに何ができるだろう? と思っていたときにマヤ暦に出会いました。

最近、病院や介護施設に本を置いていただいたり、企業の人材研修に呼んでいただいたりと、マヤ暦へのニーズを感じています。

自分を整えて本来の自分になることで、ひとりひとりが自然に能力を発揮できる豊かな社会になるはずです。そんな社会をつくっていくお手伝いができたらいいなと思っています。

 

ななこ:
今日は、本当にどうもありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

編集後記

 

ふだん、Googleカレンダーを基準に生きているわたしにとって、マヤ暦は最初、聞いたことのない音楽のようでした。リズムに慣れるまで少し時間がかかるけど、慣れたらとても心地いい、という感じです。日本の旧暦は「季節を感じる暦」として近年ブームになっていますが、それに対してマヤ暦は「自分の内側に深く向きあえる暦」。たとえば今は、マヤ暦でいうと「変化・変動の期間」。思ったことや行動したことが現実になりやすい時期なのだそうです。そう思うと、世界の見え方が変わってきませんか? 暦は、人の暮らしに溶け込んだ実用的なものでもあります。スピリチュアルは苦手…という人にも、ぜひマヤ暦を知ってみて欲しいなと思います。

 

 

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13日ごとにマヤ暦からのメッセージを受け取れる連載がはじまりました。
意識してみると、あなたの内側から少しずつ、毎日に変化が生まれてゆくはずです。
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