えほんのがっこう奮闘記|ゆのき、それぞれの視点を感じる の巻
こんにちは。グラノーラは牛乳かけない派、ゆのきです。
5月に入り、グラノーラ熱が4年ぶりに再熱。
ドライフルーツが苦手な私は、いつもマイグラを購入しています。
元からドライフルーツが入っていなくて、しかも普通のグラノーラに比べて安い!
とてもお勧めの商品です。皆さんも、ぜひ召し上がってみてください(笑)
そんなこんなで、5月も絵本教室に参加してきました。
絵本作家を目指す人たちが集う「えほんのがっこう」。
毎月第3水曜日の19:00から約2時間オンラインで行われている講座です。
今回の授業では、ワークショップを2種類行ったので、そちらを深堀りしていきます。
売れる火種をつくる
生徒さんからの質問で「文字を載せる位置はどうしているか」というものがありました。
用紙の端まで絵をパンパンに描き込んでしまうと、本にする際に切り落とされてしまいます。
そのため、描き直しが起こったり、デザイナーが引き伸ばしたりして、修正にコストがかかり、本来予算を使いたいところと別の部分にコストがかかってしまいます。
それを防ぐためにも作家は、切り落としを踏まえてメインの絵の周りの箇所を描く必要があるんです。デビューするにあたって、作品のクオリティを上げるのはもちろんのこと、印刷や製本についても知識をつけておくと良いかもしれません。
技術面や知識以外では、テーマやオリジナリティを読者に伝えることが必要です。
こだわりを突き詰めて、読者に伝わりやすくすることが大事だと仰っていました。ヨシタケシンスケさんを例に出されていて、すごく理解しやすかったです。
以前、街中でヨシタケシンスケさんのTシャツを着ている人がいて、絵のタッチや色味ですぐに気づきました。
言葉ではうまく表現できないけれど、この人といえばこう!と周りが認識できることが、先生の仰っていた読者に伝わるこだわりなのかなと思いました。
次回の講義では、”戦略的に売る方法を考える”をメインにお話ししてくださるそうで、すでに今から楽しみです!
インプットが同じでもアウトプットは異なる
ひとつ目のワークショップは、先生の説明を聞いて、言われた通りに絵を描くというもの。
手順はこうです。
① 紙を2つに折る
② 左のページに四角を描いて色を塗る
③ 背景に格子状のあみを描く
④ あみの下に炎を描く
⑤ その5分後の状態を描く
⑥ 右のページに焼けたお餅を描く
完成した皆さんの作品を見ると、解釈がそれぞれ異なっていて面白かったです。
“あみ”と聞いて、牢屋のような物を想像した人や、虫を捕まえる網を浮かべた人。
5分後の状態で、四角が溶けたような絵を描いた人や、火が消えた人もいました。
ちなみに私は、四角自体を背景と見なして考えていたので、5分後の四角は炎で燃え尽くされていました。
右のページに描いたお餅は、「やっと焼けたよー」と声を上げていますが、あの炎では本来なら、お餅も燃え尽くされていたと思います(笑)
同じ言葉を聞いていても、火を横から見る人、上から見る人など違った視点が見えてくる。
だからこそ人と違った発想や、世界観を大切にすることが大事。ここで先生が仰りたかったのは、そういうことだと思います。
日常生活の中では、どうしても他人と比較してしまったり、自分を卑下してしまうことってあると思うんです。
今回、みなさんの発表を聞いている時に、私も自分の理解力はみんなに比べて劣っているのかな、間違っているのかなと感じることがありました。
でも、皆と違った捉え方や視点があるからこそ、他人が思い浮かばないようなアイデアを生み出せるんだと、これもひとつの個性だと教えてくれました。
講義のお話に出てきたオリジナリティと繋がる体験になったと思います。
絵か文どちらかに展開が必要
ふたつ目のワークショップは前回と同じ。
制限時間内に実際に絵本をつくります。
今回のテーマは「初めての〇〇」「遠慮ばかりすると」「釘をさす」「なんでその名前?」の4つ。
この中から、各自ひとつ選んで、読者ターゲットを想像しながらつくっていきます。
前回に比べ、さらにテーマが難しく、発表できるような作品ができませんでした…。
そんな中、みなさんは完成されていて、常日頃から作品と向き合う時間を作っていらっしゃるのを感じたのと同時に、私もアイデアを考える、描き出すといった工程を常日頃から身に付けようと思いました。
先月は「あったかくなった」というテーマがあったからか、ほっこりするようなお話が多く見られましたが、今回はポップな印象のお話が多いように感じられました。その中でも皆さん、自分という芯を持ちながら幅広くストーリーをつくられていて、本当にすごかったです!
生徒さんの質問に、「集中力が切れそうになった時どうしているか」というものがありました。
それに対して他の生徒さんが、「絵本教室に参加することをモチベーションにする」「環境を変える」など解決策を回答する中に、「この教室で知り合った作家さんと個別で連絡を取り合い、情報共有をする」というアイデアがありました。
連絡を取った次の日は、特にやる気が出るようです。普段の生活では、なかなか同じように絵本作家を目指している人と出会えないので、この場所をきっかけに仲良くなり、お互いを高め合えるのは良いなと思いました!
私も、いつか誰かと仲良くなって、一緒に作品をつくれるようになれたらなと思います。
生徒から先生への質問だけでなく、自分と同じ立場の生徒同士で全体に質問を投げかけられるのも、えほんのがっこうならではだと感じました。
また、もうすぐ出版社への見学の場を設けてくれるそうで、私も参加してみようと思います!
出版社に入れる機会って、なかなかないので楽しみです。
いかがでしたか?
興味のある方はぜひ一度「えほんのがっこう」に参加してみてください!
初回は無料で体験入学ができるそうですよ。
▼体験入学はこちらから
https://community.camp-fire.jp/projects/460379/activities/341933
来月も、引き続き授業風景をお届けします。
お楽しみに。
ゆのき うりこ / ライター
兵庫県出身。大学を卒業後、「書く」ことを仕事にしたいと思い、24歳でライター活動を始める。趣味は音楽・お笑い・映画・絵を描くことで、オリジナル絵本の作成も行っている。Instagram