この連載について

みらいパブリッシングから3冊の絵本を出している、看板作家のはやしともみさん。

彼女が考えごとをするとき、絵と言葉が同時に出てくるそうです。

そんなはやしさんの頭の中をのぞかせてもらう連載のはじまりです。

“形にならないものたち”のさまざまな表情をご覧ください。

 

 

はじめまして!
絵描きの はやしともみ と申します。

最初からディープな話ですが、ここでは極力、はやしともみという形から解き放たれたいなと思っています。
みなさんに絵のひみつを、絵のふしぎを、
普段は見られないノートの中身を通じて、感じてもらいたいと思っています。

 

 

 

本は「形にする」ことのひとつの着地点です。
私は絵本の中で、物語を形にしています。

わたしたちが普段目にしている世界には、形になっているものが多いです。
袋詰めされたにんじん、小松菜、キャベツ、ミネラルウォーター・・
スーパーに売っているものでも、形になる前のプロセスを知っているものは、わずかかもしれないですね。

でも実際には、その感覚の中で形にならないものがたくさん感じ取られ、吸収され、排出されているのだろうと想像しています。

 

 

種をまいたばかりのにんじん、わかりやすくない言葉、何かになろうとする動き・・
これからこの場をお借りして、そういった形にならないものや、形になろうとしているものの一片を載せていきたいなと思っています。

絵と文字が織りなす世界を通して、形にならない様々なものを観察してもらえますように。

 

 

 

作者プロフィール

はやしともみ

絵本作家・アーティスト
神奈川県生まれ。東京藝術大学美術研究科先端芸術表現専攻修士課程修了。
「目に見えないエネルギーを描く」ことをテーマに、絵画・陶芸・絵本制作などの創作活動を行い、お絵かきの楽しさを伝えるレッスンをしている。
座右の銘は「愛と夢とリラックス それで自我を越える」。
絵本作品に『クレヨンの旅』(東京書籍)、『もりのきでんしゃ』『もりのきでんしゃ ゆうきをもって』(みらいパブリッシング)

ウェブサイト:https://www.hayashitomomi.com

 

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