この連載について
みらいパブリッシングから3冊の絵本を出している、看板作家のはやしともみさん。
彼女が考えごとをするとき、絵と言葉が同時に出てくるそうです。
そんなはやしさんの頭の中をのぞかせてもらう連載のはじまりです。
“形にならないものたち”のさまざまな表情をご覧ください。
ぐねぐねと線を描いてみよう
その中のどこかに、目をつけてみよう
その子はどこを見ているのかな?
どんな表情をしているのかな?
こうやって遊んでみるとたくさんの生き物が生まれてきます。
ガラクタのような、妖怪のような、自分のような、変なものたち。
さあ、目の前に紙があるなら、真っ白な空白があるなら、あなたの生き物を表してみてください!
闇雲にどうでもいい紙に太いペンで何か描くんです。
そういう時は、結構、前のめりです。
穏やかではないんです。
おや
今までと、表情が違いますね。
これは私にとって、新境地でした。
随分と前からいたかのような、新しくて懐かしい感覚で現れることがあります。
その瞬間がいつ訪れるかはわからないけれど、それが楽しみでもあるのです。
何か鼓舞される感動があり、この絵には名前をつけました。
ゆうきをもって
みらいパブリッシングさんから出版された、もりのきでんしゃの第2シリーズのタイトルです。
この絵を描いたとき、「ゆうきをもって」という言葉の意味が自分の中で腑に落ちたのだろうと思います。
誰に見せるためでもない落書きたちが、ノートをめくりながら突拍子もないメッセージを発することがあります。
だから、あなたも自分のひみつのノートに、誰にも見せない落書きを、書きつけてみませんか?
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作者プロフィール
はやしともみ
絵本作家・アーティスト
神奈川県生まれ。東京藝術大学美術研究科先端芸術表現専攻修士課程修了。
「目に見えないエネルギーを描く」ことをテーマに、絵画・陶芸・絵本制作などの創作活動を行い、お絵かきの楽しさを伝えるレッスンをしている。
座右の銘は「愛と夢とリラックス それで自我を越える」。
絵本作品に『クレヨンの旅』(東京書籍)、『もりのきでんしゃ』『もりのきでんしゃ ゆうきをもって』(みらいパブリッシング)
ウェブサイト:https://www.hayashitomomi.com
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