この企画について

絵本『つまさきもじもじ』の作者、あんのくるみさん。

Twitterをベースに詩をたくさん発表しています。

「詩のラストピースを探して」は、あんのくるみさんの詩に添えるイラストを募集する企画です。

今回の募集では、下記の3作が選ばれました。

この企画を通して、詩がもっと身近なものになれば、とてもうれしいです。

 

 

募集内容

 

 

選ばれたイラスト

 

「ひとくち、ちょうだい」

 

このイラストを描いた方:ゆかりさん

選出ありがとうございます。クレヨンとデジタルの始めての合作に挑戦したイラストでした。
動物が好きなので動物シリーズが選ばれて嬉しいです。
アート集団paletteに加盟して、アドバイスをもらったり皆で刺激しあい、活動しております。
プロ、アマ問いませんので、一緒にアート活動したい方、メンバー募集中ですのでTwitterでpaletteと検索してみてください!

初回から応募させて頂いておりまして、次回が最終回で寂しいですが、また詩にあった挿絵がかけるように頑張ります。
今までに応募したイラストをsuzuriでグッズにしています。
https://suzuri.jp/yujari/5226549/tote-bag/m/natural

 

あんのくるみさんの選評

場面の切り替わりが多い詩だったので、どこを挿絵で表現するか皆さん悩まれたと思います。
ゆかりさんの作品は、前半部分をバッサリ捨て、最後の後半部分にしぼり、さらにオリジナリティを加えて表現されていました。お見事!と初見で思わず唸ってしまいました。
詩の中で何度も出てくる「お皿」をあえて描かかず、「ひとくち」を掬ったスプーンで表現されていますね。
しかもその手は可愛い動物たち…演出も憎い!

ご自身のセンスを信じて、是非これからも描き続けてください。

 

 

「ある酒場の会話の覚書」

 

このイラストを描いた方:れいんまんさん

詩のラストピースに参加することで作品が増えたり絵描き仲間を感じる、機会になりました。
タイトルの酒場を描くよりも人を描いた方がイメージが広がる気がしたので、それが出来ていたら良いなと思いました。
力作の多い中ありがとうございます

Instagram
https://www.instagram.com/kajitanimanabu

Twitter
https://twitter.com/kajitanimanabu

 

あんのくるみさんの選評

こちらは「ひとくち、ちょうだい」とは反対に、限られた情報量の中でどこに焦点を当てるかがミソだったと思います。
酒場か、覚書か、季節か、文豪か…。
そんな中で、れいんまんさんの挿絵には不思議な「奥行き」がありました。
多くを語らずして、その先を無限に見せる…これぞ挿絵の真骨頂ですね。
”酔い潰れた客がすっかり明るくなった酒場で目覚める。カウンターには誰かが残していった覚書。重たい頭を抱えながら言う、「マスター、悪いけどお水を頂戴」。待っている間に何気なく手にした覚書。ふむふむ…なるほど。確かにこんな会話をしていたマダムがいたような、いないような…”
挿絵から、詩の一歩先が見えませんか? 

 

 

 

「ひとやすみ」

 

このイラストを描いた方:植村真子さん

「ひとやすみ」の挿絵の座は誰にも渡さない!などと豪語しておきながら、多くの作品が寄せられて内心ドキドキでした。
私自身、この絵がとてもお気に入りなので、選出されとても嬉しいです!

 

あんのくるみさんの選評

詩のラストピースで何度も挿絵に選ばれている植村真子さん。
今回も繊細な描写と鋭い解釈で、たくさんの作品をご応募くださいました。
3つの詩すべてにおいて最終選考まで残ったのも納得です。
その中でもこちらの作品は、木々の揺らぎや鳥の囀りが聞こえてきそうなレベル高い作品だったと思います。
これからもっともっと真子さんのファンが増えていくのではないでしょうか。楽しみです。

 

 

 

次回の募集について

詳細は、あんのくるみさんのTwitterで発表される予定です。

楽しみにお待ちください!

 

 

 

バックナンバー

「詩のラストピース」記事一覧

 

作者プロフィール

あんのくるみ

絵本作家。埼玉県生まれ。第3回絵本出版賞優秀賞を受賞。童謡詩「くんくん」で柳波賞佳作を受賞。朗読企画「こんな夢を見た。」short short story2020を受賞した作品が、福岡市美術館にてツカノマレーベル主催朗読公演に起用され好評を博す。無類の猫好き。

 

 Twitterで絵本や愛猫との日々について発信中

 あんのさんの絵本「つまさきもじもじ」の詳細はこちら