増刷が決定した「ナマケモノのメブくん」　大人もハマる魅力とは？

ニュース
2024/09/30

今年8月に待望の2作目『ナマケモノのメブくんとワシのヒナ』が発売された かやのしんや さんの「メブくんシリーズ」🦥

その第1作目である『ナマケモノのメブくん』の増刷が決定しました！

今回は、まだ読んでいない方に向けて『ナマケモノのメブくん』のあらすじと魅力をご紹介します。

🌱あらすじ🌱

メブくんは「何もしたくない」という究極のナマケモノです。

あまりにも動かないので、頭から芽が出て、体にはコケが生えているという設定が愛おしい

自分の体を草の上だと思って住みついたレモンガが雨に濡れて困っていても、優柔不断。

心配しつつも、すぐには動きだせません。

しかし実は、メブくんは初めからこんなに無気力なわけではありませんでした。

元々は、誰かの役に立ちたいと一生懸命がんばっていましたが、すべてが空回りするのでがんばるのをやめてしまったのです。

しばらく迷っていたメブくんですが、雨のなか必死に耐えているレモンガを見てついに助けることを決心します。

さあ、メブくんは無事にレモンガを救えるのでしょうか…？

というお話です。

🦥作品の魅力🦥

〜親近感のあるキャラクター〜

本作の魅力を語るうえで、まず欠かせないのは主人公メブくんのキャラクター造形。

ゆる〜い表情と、作中ほぼ寝転がっているという脱力感がなんともいえずユーモラスです。

周囲とペースが合わず、空回りしたり困らせてしまったり…というのも、マイペースな方は共感できるのではないでしょうか。

ほんとは皆の役に立ちたい！と思っているのに、叶わないのはきっととても辛いこと。

すべてを諦めてしまうまでのメブくんの心境を思うと、心がギュッとすると同時にいじらしさが込み上げてきます。

〜感覚的に伝わる文章〜

絵だけでなく、文も大きな魅力の一つです。

ゆるっとした文体でありつつ、ニュアンスに合わせてリズムが調整されています。

たとえば、これまでのメブくんの様子を描いている下のページでは、すべて短文で文末が「ました」で揃えられています。

一文が短く、語尾に変化がないことで、メブくんの日常生活が何もせず淡々と過ぎていっていることが感覚的によく伝わってきませんか？

（画像をクリックすると拡大できます）

それから、メブくんの気持ちを第三者視点で語る「ひょうじょうではわかりにくいですが〜」というフレーズもポイント！

セリフなどで直接表現するよりも、メブくんの気持ちに対して想像が広がるのでお気に入りのフレーズです。

「ひょうじょうではわかりにくいですが〜」は作中で何度か登場するのですが、その度にメブくんの成長と感情の変化があるので、ぜひ注目してほしい部分です。

🦅2作目の『ナマケモノのメブくんとワシのヒナ』ってどんなお話？🦅

さて、魅力たっぷりのメブくんですが、この夏待望の2作目が出たばかりです！

今作では、新しいキャラクターとして、ワシのオーギーとそのヒナのオーピーが登場します。

川で溺れていたワシのヒナを助けようとするメブくんに早速成長を感じますね…😭

助けたヒナのお世話をオーギーから頼まれたメブくんは、ヒナを守るためにはりきって作戦を考えますが……

……なんだか迷走してしまいます。

でも、前作で命を救って仲間になったレモンガが

「メブくんにしかできないことが　あるはずだよ」

とアドバイスをくれたことをきっかけにヒナを守るアイデアを思いついて…⁉︎

“ぼくだからできること”をテーマに勇気づけられるストーリーに仕上がっているほか、メブくんのさらなる成長も楽しめる一冊になっています！

📚おわりに📚

メブくんの魅力、お伝えできたでしょうか…？

実は点描の表現力や、イラストの描き込みなど、まだまだ語りたいことがたくさんあるのですが…

後は実際に読んでいただいて、みなさんそれぞれのイチオシポイントを見つけていただければと思います！

増刷が決まり、今後ますます活躍が期待されるメブくん！ぜひこの機会にお手に取ってみてくださいね🦥🌱

－🌱 メブくんシリーズはこちらから🌱 －

タイトル：最新作『ナマケモノのメブくんとワシのヒナ』
著者：かやのしんや

書籍ページ：https://miraipub.jp/books/29575/

タイトル：『ナマケモノのメブくん』
著者：かやのしんや

書籍ページ：https://miraipub.jp/books/6426/

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