みらいパブリッシング・ポエムピースの谷川俊太郎さん関連作品を紹介
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2025/01/10
谷川俊太郎さんは、1952年に『二十億光年の孤独』でデビューして以来、『62のソネット』『夜のミッキー・マウス』など数々の詩集を発表されました。
素朴な響きでありながら、ハッとするような死生観や深い孤独を感じさせる詩は、これまで多くの人に気づきを与え、また心を救ってきたことと思います。
ありがたいことに、みらいパブリッシングとポエムピース(詩のレーベル)からも、谷川俊太郎さんの作品を複数出版させていただいています。
この記事では、本という媒体を通してこれからも受け継いでいきたい、谷川さんの作品をご紹介します。
『谷川俊太郎 リフィル型詩集』
谷川俊太郎:著
※リンク先のページ下部にリフィルのみのご案内がございます。
書籍ページ:https://miraipub.jp/books/30868/
一つ目は、2016年に発売された『谷川俊太郎 リフィル型詩集』。
システム手帳のリフィルに詩が印刷されているという、珍しい作りの作品です。
専用のバインダーだけでなく、お手持ちのシステム手帳に綴じることもできます。
好きなように詩をセレクトし、順番を入れ替え、自分だけの谷川俊太郎詩集を作る。それがこの商品の楽しみ方です。
詩のラインナップは次のとおり。(リフィルは全4種類 各種690円+税)
『宇宙』
「闇は光の母」「ひとりぼっち」「よりあいよりあい」「未生」「よげん」「私たちの星」「はる」「月からの風景」「みみがさわる」「いや」「二十億光年の孤独」「朝のリレー」
「リフィルのうた」「六穴のうた」(この詩集のための書き下ろし)
『愛』
「これが私の優しさです」「ともに」「愛 Paul Kleeに」「ふゆのひ」「ののはな」「あかんぼがいる」「あいしてる」「ごちそうさま」「あのひとが来て」「家族」「おばあちゃんとひろこ」「十二月」「魂のいちばんおいしいところ」「願い」
「リフィルのうた」「六穴のうた」
『いま、ここ』
「地球へのピクニック」「24」「生きる」「乞食」「地球の客」「冬に」「はな」「しあわせ」「ありがとう」「そして」「芝生」「鳥羽 1」
「リフィルのうた」「六穴のうた」
『未来』
「百三歳になったアトム」「にじ」「今年」「合唱」「いざない」「Wedding day」「平和」「年頭の誓い」「さようなら」「墓」「生まれたよ ぼく」「さようなら」
「リフィルのうた」「六穴のうた」
お気に入りの詩はありましたか?
生活に溶け込む詩集のあり方を、ぜひ楽しんでいただきたいです。
※特製箱入りのリフィル全種類+オリジナルバインダーのセットもご用意しています。
『となりの谷川俊太郎』
谷川俊太郎:著
書籍ページ:https://miraipub.jp/books/19561/
『となりの谷川俊太郎』は、短い詩120篇と書き下ろしの巻頭詩を収録した詩集。
作品のセレクトは、谷川俊太郎作品の翻訳を手掛け、ご本人とも親交の深い詩人・翻訳家の田原(ティエン・ユアン)さんが行っています。
どの詩も見開きに収まる短さなので、パッと開いたページから読み始められるのが嬉しいところ。
何の詩が当たるか占い気分で本を開いてみたり、毎朝一篇ずつ読んだりするのもいいでしょう。
「雲の上の谷川さんより、となりの谷川さんが好き。」と帯の言葉にもありますが、まるで谷川さんとおしゃべりするように、気軽に手に取ることができる一冊です。
書き下ろしの巻頭詩は必読
『手記 札幌に俊カフェができました』
古川奈央:著
書籍ページ:https://poempiece.com/books/2235
『手記 札幌に俊カフェができました』は、谷川俊太郎さんの大ファンが、彼の魅力を伝えるために!とカフェを作った実話を綴った作品。
あくまで超個人的な「好き」を原動力に、お店を開いてしまうほどの情熱と行動力を持つ著者の古川奈央さんには驚かされます。
写真が随所に散りばめられ、筆致も軽快でとても読みやすいのが特長。
読めば、「俊カフェ」に行きたくなること間違いなしの一冊です。
俊カフェの写真
“一人の詩人が書いた詩からカフェが生まれた! なんだかおとぎ話のように思えます。その詩人が賢治でも中也でもない、なんとこの俊太郎ですから、余計びっくり。けれどそれがおとぎ話ではなく、リアルで楽しい苦労話だということは、この本を開けばわかります。
詩は基本的に作者と読者の一対一の関係で成り立つものですが、詩を味わう場はさまざまです。昔は書店での立ち読みは歓迎されませんでしたが、今では書店で読書できるスペースを設けているところも多い。書店の空間、書店で過ごす時間が、本を中心にしてゆったり豊かになってきているんです。
「俊カフェ」もそういう時代の流れの中で、書店として本を売るだけではない、(でもこの本は買ってほしい)ささやかでもアイデアに満ちた活動、詩をきっかけにした老若男女の輪を目指してほしいと思います。”
谷川俊太郎
ここまで、みらいパブリッシングとポエムピースから出版されている谷川俊太郎さんに関する書籍をご紹介してきました。
気になる作品はありましたか?
『となりの谷川俊太郎』の巻頭詩にもあったように、谷川さんが遺してくれた言葉が、これからも本を通して読者の方々のものになっていくことを願っています。