ねことおばあさん

著者さく:ティエン・ユアン え:くさなり

定価 1400円+税 B5判 5色刷 32ページ

2020年6月26日 ISBN978-4-434-27573-9

どこの国でもない、何もない大地に暮らすおばあさんと猫の、永遠の物語。 谷川俊太郎の翻訳者で日本の詩人ティエン・ユアンと、人気急上昇の絵本作家くさなりの夢のコラボレーション。

静かな時の流れのなかで、猫とおばあさんの日常が描かれる。
2人の死後にあった神秘的な物語は、言葉のない世界で語られます。

著者「あとがき」より
少年時代、物心がつく前から私は、おばあさん、おじいさんと一緒に寝ていた。
そして無数の物語を教えてくれた。
そこには、広々とした農村の自然風景――地平線、田畑、青空、樹木があり、鳥や虫たちがいた。
「ねことおばあさん」を書き終わった時、もう四十年以上も前に亡くなったおばあさんに、もう一回会ったような気がした。
幼い頃に巫女をやっていたおばあさんは、私を見守る神であり、人間の最高のやさしさをもって私を育ててくれた。
素敵な絵を描いてくださった草成さんに心から感謝します!
ティエン・ユアン

猫は可愛い。そして不思議です。目をきゅっと細めて何か考えていそうなところがあります。
本当は人間のどうしようもなさや、この世界の仕組みを知っていて、気まぐれなフリをして、にゃあと鳴いているのかもしれません。
「おばあさんは亡くなりました。猫は悲しんでいるように見えませんでした」
ティエン・ユアンさんのおはなしのこの一節を読んだとき、私は猫が、単に無垢な動物としておばあさんの死を理解できないというよりは、自分たちの繋がりがもっと永遠だと悟っているんじゃないかな、と感じました。
そんな思いもあり、おばあさんと黒猫の死後の場面を、物語の余韻として加えさせていただきました。
一匹と一人、今頃もどこかで、美味しい食べ物を分け合っているに違いありません。
くさなり

 

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さく:ティエン・ユアン え:くさなり

ティエン・ユアン -田原-

中国河南省生まれ。詩人、翻訳家
中国で刊行された『谷川俊太郎詩選』が高く評価され人気に。
日本語で書いた詩集『そうして岸が誕生した』『石の記憶』(第60回H氏賞)、『夢の蛇』『田原詩集』(いずれも思潮社)など。
他に編著書『谷川俊太郎詩選集1~4巻』(集英社文庫)、『谷川俊太郎論』(岩波書店)などがある。
本書は初めての絵本作品。

くさなり -草成-
島根県生まれ。絵本作家、イラストレーターとして活動している。
猫の愛らしくて柔軟な姿、のんびりしたところが大好き。
第2回絵本出版賞で2部門同時受賞を果たし、2冊が発売されて人気を博している。
『植物界』大人向け絵本部門最優秀賞(ポエムピース)
『おすしときどきおに』審査員特別賞(みらいパブリッシング)

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