詩を読みたくなる日

著者谷郁雄

価格 1540円(税込)

四六判変形 112ページ 仮フランス装

2021年7月30日 978-4-908827-71-6

"小さな希望について書かれた40篇の日々のポエム"

 

ホンマタカシ、青山裕企、リリー・フランキー、尾崎世界観、吉本ばななとのコラボ詩集で注目された詩人・谷郁雄の新詩集。

 

本書には、コロナ禍の日々に書かれた40篇の詩が収録されています。
谷郁雄にとっての詩作は、過ぎていく日々の中に「小さな希望」を見つけ出していく行為。
その詩は、「老い」や「死」という重いテーマを扱っていたとしても、どこかユーモラスで、読む者を笑顔にしてくれます。

 

たとえば、「裏返しに穿いたパンツ」「トイレットペーパーで涙をぬぐう」「ぼくを操作する妻のリモコン」「UFOの正体」「おつかいで頼まれないどら焼きを買う」「人間を一匹二匹と数える」「電子レンジで凍えた心をチンする」「広岡さんのパンツを脱がせた青春の一コマ」「妻がこぶしの穴に指を入れてくる」「やさしかった従妹のふみちゃん」「お金に恵まれない友達のムロケン」「ヒフ科の盛田先生」「クリスマスツリーの中に隠れていた小さなフクロウ」「妻への感謝の言葉」「ジャイアント馬場さんの大きなおしり」「女子高生からの手紙」などなど、
どの詩も、詩人の日々の生活に深く根差した、やさしく飾りのない言葉で綴られています。

 

 

「スニーカー」

 

夢は
君の瞳を
輝かせる

 

けれど
ときには
重い足枷になる

 

そんなときは
スニーカーを
新しいのに
替えたらいい
できれば
鳥の翼のように軽いやつに

 

大切なのは
夢じゃない
何かを
夢見たときの
心のときめき

 

 

ブックデザイン/鈴木千佳子
162 ㎜ ×117 ㎜ 112ページ 仮フランス装

 

 

編集者からのコメント
日々の小さな輝きや希望に彩られた贈り物のような詩集です。
詩を読みたくなった自分のために、詩を贈りたい家族や友達や大切な誰かのために、
時間と愛情をそそいで作られました。
人気装丁家・鈴木千佳子さんのブックデザインにもご注目!!

 

 

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谷郁雄(たに・いくお)

1955年三重県生まれ。同志社大学文学部英文学科中退。
大学在学中に私家版詩集『わが地獄の季節』制作。
90年『死の色も少しだけ』で詩人デビュー。
93年『マンハッタンの夕焼け』が第3ドゥマゴ文学賞の最終候補作に。
写真家のホンマタカシとコラボした『自分にふさわしい場所』をきっかけに、さまざまな写真家・アーティスト・作家とのコラボレーションによる詩集を数多く刊行。
リリー・フランキー、尾崎世界観、吉本ばななとのコラボ詩集など、著書多数。
本作は、ポエムピース刊行の詩集としては、『バナナタニ園』『大切なことは小さな字で書いてある』に続く3冊目。
詩集のほか、自伝的エッセイ集『谷郁雄エッセイ集 日々はそれでも輝いて』などがある。
作品は、合唱曲になったり、中学校の教科書に採用されたりしている。

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