小詩民の歌
著者陸健・竹内新
価格 2200円(税込)
四六判 112ページ ソフトカバー
2026年8月6日 ISBN978-4-911440-12-4
ポエムピース名声を笑い、時代を疑い、それでも詩を書く。
“小詩民”の誇りと自嘲に満ちた現代中国詩。
中国現代詩を代表する詩人の一人、陸健による、知的で大胆な長篇連作詩集。
アポリネール、ディキンソン、杜甫、ダンテ、白居易、ドストエフスキー、老子、タゴール、ボルヘス、陶淵明、フロスト――。
古今東西の詩人や思想家、古代の文献から選び出された26の言葉を出発点に、現代を生きる詩人が、自らの人生と社会、そして詩そのものに問いを投げかけます。
偉大な先人の言葉をただ称えるのではなく、そこからバトンを受け取り、自分たちの時代へと引き寄せる。
文学、歴史、政治、欲望、名声、消費社会、インターネット、教育、家族――。
縦横無尽に広がる言葉は、ときに鋭く社会を批評し、ときに自嘲を交えながら、詩人という存在の滑稽さや切実さをあぶり出す。
また先人たちとの時空を超えた対話は、現代社会への風刺であり、一人の詩人による自己告白でもある。全26篇。
詩とは、先人から受け取った言葉を、次の時代へ渡していく共同作業なのかもしれない。
詩を愛する人はもちろん、文学や思想、現代中国社会に関心を持つ人にも届けたい、刺激に満ちた一冊です。
翻訳は、長年にわたり中国現代詩を日本に紹介してきた詩人・翻訳家の竹内新。
編集者からのコメント
古今東西の詩人や思想家たちが残した言葉は、長い時を経ても、現代を生きる私たちに問いを投げかけます。
本書で陸健さんは、アポリネール、ディキンソン、杜甫、ダンテ、老子、タゴール、ボルヘス、陶淵明、フロストらの言葉を受け取り、それを自分自身と現代社会を映し出す鏡へと変えていきます。
そこに描かれるのは、詩の理想だけではなく、名声を求める心、文学界の権威、消費社会の欲望、政治や教育への違和感、老いや家族への思いなど、一人の生活者が抱える生々しい現実です。
先人たちが立ち止まった場所から、私たちはどのような一歩を踏み出せるのか。
詩を読むこと、書くこと、そして時代を生きることについて、あらためて考えるきっかけとなる一冊です。
陸健・竹内新(りくけん・たけうちしん)
著:陸健
男。祖籍(他の省から移ってきた人の、元の省の原籍)は陝西省。
1956年、河北省滄州に生まれ、1964年、父母に従い河南省洛陽へ引っ越す。
1978年、入試に合格して、北京放送学院の報道系・文芸編集専攻に入学。卒業後、ラジオ放送局および雑誌社に勤務。
1996年、中国傳媒大学へ転勤、定年まで教員を務める。
1976年、詩歌を中心とした文学創作を開始、中国大陸、香港、台湾、シンガポールで、『有名都市と門』(1992年)、『存在しない女』(1992年)等、27冊を出版。
受賞に、《飛天》第一回大学生詩苑賞(1982年)、《十月》文学賞(1995年)、《人民文学》年度賞(1999年)、第一回中国長詩賞(2013年)、第一回屈原詩歌賞(2013年)、第二回昌耀詩歌賞(2018年)等がある。
訳:竹内 新
1947年、愛知県蒲郡市生まれ。
名古屋大学文学部中国文学科卒業。
愛知県立高校国語教員定年退職。
1979年~1981年、吉林大学外文系で日本語講師。
詩集、『歳月』、『樹木接近』、『果実集』(第五十五回中日詩人賞)、『二人の合言葉』。
訳詩集、『西川詩選』、駱英『文革記憶』、趙麗宏『Pain・疼痛』等、多数。
















