泥む
著者長谷川 未帆
価格 1760円(税込)
四六判 160ページ ソフトカバー
2026年6月23日 ISBN978-4-911440-07-0
ポエムピース「なにしても許されるんだよな。
ただ野球が得意なだけなのに」
プロ野球球団公式ライターを務めた著者による衝撃の小説デビュー!
昔ながらの商店街を中心に活気が広がる町、飴ノ町を舞台に展開される2つのストーリーを収録した連作短編小説。
周りの評価に左右され、自尊心が擦り切れ、それでもこの居場所にしがみつきたい――。
葛藤の過程と、ある種の“負け”の先にふと見えてくる自分だけの道。
「犬と猫」
飴ノ町が誇るプロ野球チーム“朱猫キャッツ”の新人、猫田と犬井は幼なじみだ。
ドラフト1位で入団した猫田の華々しい活躍の裏で、犬井は手懐けたつもりでいた劣等感に苦しむ。
夢だったプロ野球選手という立場が、いつの間にか存在意義さえ脅かしてくる地獄。
気落ちする犬井に、ある日スター選手を同期にもつチームメイト・夏目が声をかけてくる。
「鷹と森」
地元球団の運営会社でもある老舗和菓子屋“朱猫”の専属ライターとして働く森田は
新任部長の鷹木とともに、創業100年の記念本を制作することになる。
威圧的な前任者と違い、現代的な倫理観を持つ鷹木に惹かれていく森田だったが、
しだいに鷹木の冷酷な一面とぶつかり傷つく。
ライターの仕事に対する誇りと異性への愛憎は、やがて混ざり合い、行き場のない澱みへと変わっていく。
編集者からのコメント
人生が進んでいくごとに、今さら揺るがしたくない価値観やこだわりが増えていきませんか。
一生懸命やっていればいるほど、頑なになってしまう…
本作は、そんな感覚を味わったことのある大人にこそ読んでほしい一冊です。
著者は、10年以上プロ野球球団の公式ライターを務め、本作で小説家デビューを果たした長谷川未帆。
経験を存分に活かした細部描写の積み重ねが、物語内に手触りのある空気を生み出し、読者を自然と登場人物の心情へ引き込んでいきます。
野球好きな方にはもちろん、そうでない方にも。
あなたが今“泥んで”いることを教え、そしてそこから抜け出す希望へと導いてくれる作品。ぜひお読みください。
長谷川 未帆(はせがわ みほ)
2025年に小説「てのひらをかえす」で第56回埼玉文芸賞準賞を受賞。
2026年に同作を改題改稿した「犬と猫」を収録した『泥む』(本作)を刊行。
フィクションのほかに、プロ野球球団公式ライターを務めるなどノンフィクションも執筆。
京都芸術大学大学院 文芸領域 修了。
Instagram:@hasegawa.miho
















