何度でも生まれる

著者森口三子

価格 1540円(税込)

四六判(変型) 64ページ ソフトカバー 

2026年5月22日 ISBN978-4-911440-03-2

ポエムピース

人を愛する気持ちについて
これほど赤裸々に語る詩人はいただろうか?

この詩集の冒頭にはこんな詩が置かれています。
さりげなく、けれども確かな存在感を持って。

 

「『大丈夫』という言葉ばかり
 あなたは繰り返すけれど
 それは
 誰かにかけてもらう言葉だよ
 毛布みたいに温かい言葉だよ」

 

この詩の「あなた」は作者の子どもかもしれない、
夫かもしれない、あるいは友人かもしれない。
日頃から意地を張って「大丈夫」が
口癖になっている誰かのことなのでしょう。
ちっとも「大丈夫」じゃないのに。
その「あなた」に向かって書かれた詩が
この「あたたかい」というタイトルの詩です。

 

この詩集に収録された30篇の詩のどれもが
繊細な言葉の織物のように読む者の心を魅了します。
「約束」という詩からも少し引用してみたいと思います。

 

「約束したように別れ
 悲しみを教えてくれたあなた
 雨が止むのを じっと待つみたいに
 あなたを捜してしまう
 私はただ あなたに触れたいだけ」

 

これは作者が母になる前に経験した恋の話かもしれません。
あるいは、きれいな作り話かもしれません。
好きに読めるのが詩のいいところです。
ところどころにひょっこり現れる
鉛筆描きのイラストも愛らしく、味わい深い1冊。

 

 

編集者からのコメント

 

忙しい日々の繰り返しに心が擦り切れそうになっている人たちに手に取ってもらえるような詩集。
心の柔らかさや瑞々しさを失いかけている女性たちにおすすめの一冊。
そんな思いに応えてくれるような詩集がこのたび形になりました。
この詩集を読み終えたそのとき、『何度でも生まれる』というタイトルの意味が深く心にひびいてくるでしょう。

 

 

 

森口三子(もりぐちみこ)

1974年生まれ、茨城県出身。
夫と4人の子と暮らす。若い頃から詩に親しむ。
詩から元気や勇気をもらうことが多かったことで、自分も誰かに寄り添うことができたらと思い、詩作を始める。
本作『何度でも生まれる』が初の詩集。

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