おもてなし2051
みらい・ニッポン・観光地化計画
著者カワカミ・ヨウコ
価格 1540円(税込)
四六判 並製 192ページ
2020年5月22日 ISBN978-4-434-27477-0
近未来SF小説。 舞台は、観光立国として成功をおさめ、第一原発の廃炉作業が進む2051年の日本…
2051年。
観光大国として成功をおさめ、福島第一原発の廃炉作業が進む日本。
ダークツーリズムスポットである第一原発の廃炉作業員として汗を流す兄・大也と、
外国人観光客を「おもてなし」する店で働く妹・樹々の視点を通して描く近未来SF小説。
新しい日本、そして福島の再生はここから始まる。
編集者からのコメント
批判や排斥ではなく、励ましを。
過去を記憶にとどめながら、明日に生きることを目指す。
「闘い」に疲れた人々におくる新しい共栄の世界。
「おもてなし」が切り拓く新しい時代の群像を表した近未来小説が登場しました。
福島と日本に向き合う作家の立ち位置はこれまでのだれとも異なります。
ここに描かれているのは、次の世代に向けた自己再新再生の物語といえるでしょう。
カワカミ・ヨウコ
1975年、神奈川県生まれ。
ニューヨーク州立大学にて学士号、サンフランシスコ州立大学にて修士号を取得する。
専攻はともにジェンダー学。911をアメリカで経験する。
ニューヨーク州北部で女性のための健康NPO団体「Planned Parenthood」に勤務。
サンフランシスコ州立大学でゲストスピーカーを二度務める。
311後は小説の糧を探しに、世界中を旅している。