恵一君の人生を変えたTAC

〜重度自閉症者と教育者の挑戦 意思伝達装置TACとともに歩んだ日々〜

著者井上 秀一

価格 1980円(税込)

四六判 176ページ ソフトカバー

2025年8月25日 ISBN978-4-434-36345-0

モモンガプレス

ことばに障害があっても、人はこんなにも想いを伝えられる

数学教師としてある自閉症の中学生に出会ったことをきっかけに、障害者支援教育に深く関わる人生を歩み始めた著者。
コミュニケーションのための情報機器「意思伝達装置TAC(タック)」を開発し、ことばに障害をもつ人が想いを伝える方法を模索しつづけてきました。

 

2001年のクリスマスイブ。
本書の主人公である重度自閉症の恵一君とお母さんは、何としてもTACを見てみたいという一心で著者の研究所を訪れ、そこから大きく人生が動き出します。
本書では恵一君の幼少期からの成長の記録をたどりながら、21歳でのTACとの出会いがもたらした変化、ことばの障害を乗り越えて意思を伝えられるようになった奇跡のようなプロセスを心を込めて綴っています。

 

目次
第1章 恵一君 TACと出会う
第2章 意思伝達装置TACとは
第3章 恵一君 いよいよTAC導入
第4章 恵一君の自立
終章

 

 

編集者からのコメント

 

重度自閉症者の恵一君が、家族や著者とともに歩んだ日々には、深い絆と多くの挑戦がありました。
意思伝達装置TACとの出会いをきっかけに、自分の想いを表現できるようになり、たくましく生きる恵一君の姿は、読む人の心に深い感動と勇気を与えてくれることでしょう。
本書には、恵一君の20年以上に及ぶコミュニケーションの努力の成果が、丁寧に描かれています。

 

また、教育・福祉・医療の現場におけるTAC活用事例やTACの教育ソフトについて、写真付きで具体的に紹介している点も本書の大きな魅力です。
ことばに障害のある方やそのご家族、そして支援に関わるすべての方々に、新たな希望と気づきをもたらす一冊となることを願います。

 

井上 秀一(いのうえ しゅういち)

元帝京大学専任講師 博士(学術)
NPO日本コミュニケーション支援センター理事長
(有)ICSS教育研究所所長

 

1949年 山梨県に生まれる。
半世紀近くにわたり教育者として、数学教育、障害者支援教育に積極的に取り組み、子供たちや保護者を支援してきた。
コミュニケーションの課題に応える情報機器の開発にも力を注いでいる。養護学校や福祉施設などでの講演を行い、現在はNPO日本コミュニケーション支援センター理事長として、障害者とそのご家族が直面する課題の解決に向けた研究も行っている。
著書に『やさしいロータス1-2-3』『パソコンで見るグラフィックス三角関数』『テキストブック Excel入門』(森北出版)
『大学教育の数学的リテラシー』共著(東信堂)がある。
NPO日本コミュニケーション支援センターHP: http://inoue1357.lsv.jp/

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