まるいせいじん さんかくせいじん しかくせいじん ぐにゃぐにゃせいじん
著者えんで もも・そうみや ひとみ
価格 1320円(税込)
四六判天切 32ページ ソフトカバー
2025年6月24日 ISBN978-4-434-36024-4
モモンガプレスどのカタチもみんなちがって、みんないい
まるいせいじん、さんかくせいじん、しかくせいじんは自分のかたちが大好き。
「まるいっていいよね。
カスタネットもすずも、
タンバリンもまるだよ」
「さんかくはきれいだよ。
うっとりするおとの、
トライアングルはさんかくだもの」
「しかくはきちんとしています。
ピアノのけんばんはしかくなのですから」
かたちが変わるぐにゃぐにゃせいじんは、なにも言いませんでした。
そんなある日、ぐにゃぐにゃせいじんが、みんなの顔をひっぱって、
まるいせいじんは、さんかくや、しかくに。
しかくせいじんは、まるや、さんかくに。
さんかくせいじんは、しかくや、まるに。
さんかくせいじんと、しかくせいじんは、おもしろくてたまりませんが、
まるいせいじんは、さんかくやしかくになった顔に、手をあてて
「うーん」とうなりだしました。
それをみて、しかくせいじんは悲しそう。
さんかくせいじんは、「さんかくがへんだっておもったんだろ?」とぷんぷんして、
にらみあいがはじまります。
でも、ぐにゃぐにゃせいじんが、もう一度、みんなの顔をひっぱってかたちを変えると、3人はあることに気がついて…。
さて、3人が気づいたこととは、何だったのでしょうか。
ほかの人の身になってみて、初めてわかることがある。
思いやりのある世界に欠かせない、大切なことがつまった一冊です。
編集者からのコメント
ぐにゃぐにゃせいじんは、どうしてみんなのかたちを変えたんだろう。
まるいせいじんが、「うーん」と、うなっていたのはなぜだろう。
「自分が一番大好き」だけでは、どうしてうまくいかないんだろう。
ついつい、考えてしまいます。
個性的で可愛らしい4人の星人たちは、私たち人間の世界にもいるのではないでしょうか。
シンプルで可愛らしい、一色ならではのイラストが、普遍的なテーマをより身近にしてくれます。
■対象年齢:4歳くらい〜大人
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えんで もも・そうみや ひとみ
作:えんで もも
英語講師をしながら、子どもと大人になった子どもへの作品を書き続けている。
日本児童文学者協会会員。
絵:そうみや ひとみ
1981年千葉県生まれ。
多摩美術大学卒業。
アシスタントデザイナーを経て、イラストレーター、アーティスト活動をはじめる。
個展、グループ展、保育園の壁画、企業のカレンダーやクリアファイル等のノベルティグッズ、社内報や雑誌の表紙絵等で活躍。