別荘守人の塔
(共に生きる世界シリーズ)
著者大桐 佳奈
価格 1650円(税込)
A5判 96ページ ソフトカバー オールカラー
2025年4月25日 ISBN978-4-434-35590-5
みらいイヌべさんの山荘には、自然や動物と一緒に暮らすアイデアが満載!
自然との共生を提案した絵本&エッセイ
物語の舞台は、自然豊かな高原の別荘地。避暑のため都会からやってきた主人公は、自宅のそばに不思議な家を見つけます。
そこに住んでいたのは、「イヌべさん」という人物。亡くなった飼い主の姿に転生し、思い出が詰まった別荘地で家作りをはじめたのだといいます。
イヌべさんの別荘には、驚きがいっぱいです。
飼っている馬と目が合うように設計された夏の寝室、屋根裏に侵入した動物たちの糞を肥料にする仕組み、鳥の餌入れがある屋根、キツツキが壁に穴を開けないためのアイデア……。
その不思議な住まいに魅了された主人公は、イヌべさんと共に、自然に寄り添う暮らしをさらに模索します。
第2部では、亜高山帯の動植物への理解が深まるエッセイを収録。
著者が実際に蓼科高原で1年間暮らした日々を綴った絵日記や、フィールドワークの報告から野生動植物との共生を考えます。
第10回絵本出版賞 大賞受賞作
編集者からのコメント
緻密に描かれた迫力ある絵は、細部までずっと眺めていたくなる楽しさ。また建築学的にも興味深い設計図を収録しています。
絵本を読んだ後に、第2部の別荘地で1年間暮らした著者のエッセイを読んでいただけば、この物語がほぼ実話であることにきっと驚かれると思います。
小さいお子さんに読み聞かせると会話は無限に広がるはず。知的好奇心の高い小学生や、進路を考えはじめる中学生、高校生にもオススメ。大学のレポート制作にもご活用ください。
■対象年齢:小学校中学年~大人
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大桐 佳奈(おおぎり かな)
デザイナー・絵本作家。
大阪大学 工学部 建築学科を卒業後、東京大学 大学院工学系研究科 建築学専攻を修了。
大学で野生動物が多い集落における人と獣の領域について研究、狩猟免許を取得し、猟師に密着して山で生活。
大学院では蓼科高原別荘地で一年間暮らしながらフィールドワーク。野生動物と共生する暮らしを模索し、本作で提案。
現在は、山で暮らし、自然と共に生計を立てるための準備中。