いまだけおすし まかふしぎ
著者荒海らこ・ekind
価格 1540円(税込)
A5判 24ページ 上製 オールカラー
2025年4月25日 ISBN978-4-434-35729-9
モモンガプレスはばたけ、とどけ、ぼくの思い!
だいすきなお友達が引っ越してしまい、きのうの何気ない「バイバイ」が実はお別れだったと気づいた「ぼく」。
気持ちを伝えられなかったことにモヤモヤしていると、目の前に現れたのは、どくどくと鼓動する不思議なおすしやさんでした。
「鮮度が命!」がモットーの大将に導かれ、
「ぼく」は不思議な体験へと足を踏み入れることに──
きっと誰もが経験したことのある、“言い出せなかった”後悔。
そのとき感じた気持ちや、伝えたかった言葉は、賞味期限が切れたように行き場を失ってしまいます。
あわただしく過ぎていく日々のなかで、つい見落としてしまう“今”の気持ちを、大切な人にそっと伝えたくなる。
そんなさわやかな余韻が残る一冊です。
編集者からのコメント
著者も幼稚園の頃に引っ越しを経験しています。
大人たちに言われるまま「バイバイ」をして、気づけば新しい生活が始まっていた──
その戸惑いや寂しさの実体験を主人公に重ねながら、“今”に焦点を当てた絵本です。
「あたりまえのように過ぎていく“今この瞬間の気持ち”が、どれほど愛おしいものなのかを伝えたい」という願いが込められています。
■対象年齢:4歳くらい~
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荒海らこ・ekind(あらうみらこ・えきんど)
作:荒海らこ
1993年東京都生まれ、静岡県育ち。日本女子大学文学部卒業。
学生時代に参加したボランティアサークルで、「子どもの輝く瞳を守りたい」と強く感じたことが、創作の原点。
現在はIT企業に勤めながら、子どもたちの心に寄り添う絵本を制作している。
Instagram: @araumi_rako
絵:ekind
1984年千葉県生まれ、東京下町育ち。武蔵野美術大学造形学部卒業。
都会の暮らしに馴染めず、職と住まいを転々とした後、三浦半島へ移住。
現在は印刷会社に勤務しながら自由な表現を目指し、絵を描き続けている。
大胆な構図と、落ち着きの中にも瑞々しさを感じる色彩が特徴で、登場人物の表情ものびやかに描かれている。
Instagram: @reitenkyu