夜満桜姫とけもの

著者まさみ・なんぶ

価格 1540円(税込)

B5判 32ページ 並製 オールカラー 

2024年12月24日 ISBN978-4-908827-90-7

ポエムピース

心をとざしたさくら姫と不幸なけものの出会いから始まる愛の物語。
悲しみの先にある本当の幸せの場所とは?

物語の冒頭部分はこんなふうに始まります。
「ある城に横暴な殿がいた。
重たい刀を振るい、あらゆることが思いのままにできた」

 

その後、横暴な殿は最愛の娘を亡くし、深い後悔の念に苛まれます。
そして「けもの」に変身して深い悲しみの底に沈むのです。

 

時は流れ、城には女の子が生まれ「さくら姫」と名付けられました。
さくら姫は不愛想な変わり者の娘として、みんなから奇異の目で見られるようになりました。
不幸なことに、さくら姫の瞳には物の姿がはっきりとは映りませんでした。

 

そしてある日のこと、さくら姫はついに城を抜け出してしまうのです。
湖のほとりにやってきたさくら姫は、悲しみのあまり湖に身を沈めようとまで思いつめますが、そのとき、彼女の命を救ったのがあの「けもの」でした。
小さな姫とけものは見た目こそまったく違うものの、その心には同じ悲しみを宿す者同士だったのです。

 

本書は、さくら姫とけものの出会いと心の交流を描きながら、やさしさとは何か、愛とは何か、幸せとは何かを、読者一人ひとりに問いかける美しくもせつない絵本です。
さくら姫がけものに言ったこんな言葉が胸に刺さります。

 

「不思議なもので、おぬしとおると怖いものがなくなる。
わらわと共に、生きてくれぬか」

 

 

編集者からのコメント

 

この絵本で伝えたかったことは、とてもシンプルなことです。
人が生きていくうえで「愛」や「やさしさ」がいかに大切であるかということです。
そして、その当たり前なことがいかに見失われやすいかということです。
子どもも大人も、この絵本のページをめくりながら、そのことに気づけることを願います。

 

■対象年齢:6歳くらい~

 

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まさみ・なんぶ

作:まさみ
長崎県出身。
第4回絵本出版賞での受賞がきっかけとなり第1作目『鷲鳥と女の子』(みらいパブリッシング)の出版へと繋がる。
その後も創作活動を続け今回2作目の出版に至る。

 

絵:なんぶ
長崎県出身。
「長崎創作キャラ工房EELHAT」所属。
アンティークなどレトロなものを描くことが好き。
『鷲鳥と女の子』(みらいパブリッシング)、『そして、キミは龍になった ~天草四郎伝説~』(モモンガプレス)などの絵を手がける。

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