赤石岳

著者山内 義弘

価格 1870円(税込)

A5判変型 80ページ ソフトカバー オールカラー

2024年11月19日 ISBN978-4-434-34782-5

みらいパブリッシング

「赤石岳」は大きいだけで鋭さもなく、どちらかというと暗めで地味な山。
だけどその姿が、どこか自分と重なって見えた。

山登りは過酷だ。
情報もなく、すべてが手探りだった。
あの切羽詰まったような必死感。
その次にくる達成感。
だから面白かった。

 

赤石岳は南アルプスの南部に位置し、標高3,121メートルの高い峰と深い谷から成る山です。
赤石岳をはじめとする赤石山脈は鋭さがほとんどなく、地味だが大きくどっしりとした山の集まり。そんな山の姿が「どこか自分の了見と重なった」という著者は、1973年の初登頂以来、じつに40年以上も赤石岳を追いかけ続けました。

 

この山の何が、それほどまでに彼を惹きつけたのでしょう?
40年という歳月の中で、変わったもの、変わらなかったものとは?
山を愛するすべての人に贈る、山の美しさ力強さ、そして過酷で面白い登山の魅力を伝える山岳写真集です。

 

編集者からのコメント

 

著者が登山を始めた頃は、今のように情報を簡単に入手できず、山の状況は現地で初めて知るものでした。
当然、常に危険と隣り合わせの登山です。そんな状況だからこそ感じた緊張感や、危険な場所を乗り越えたときの達成感。本書からは、そういった感情がありありと伝わってきます。

 

現在は整備された登山道が増え、GPSや情報の精度も上がり、登山を取り巻く状況は大きく変化しました。赤石岳を擁する南アルプスの下には、リニア中央新幹線のトンネル工事が予定されているなど、周辺の開発も進んでいます。
しかし、山の姿は変わっていません。変わらないことがどれだけ尊いことか。そして、変わらない姿を後世に残していかなければならない。著者のそんな想いを伝えられたらと思います。

 

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山内 義弘(やまうち よしひろ)

1947年東京都生まれ。
1973年の夏、初めて単独で赤石岳に登頂し、それから40年以上この山を追いかけ続ける。
登山以外の趣味は渓流釣りと古典落語。
好きなものは『七人の侍』の菊千代、『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』、『ウエスト・サイド・ストーリー』、高村薫の『マークスの山』、宮部みゆきの時代もの、紫陽花とコスモス、紅葉より新緑、クルマより鉄道、猫、焼きなす。

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