今どき会社がうまくいく 精神障害者雇用
〜法定雇用率達成!メンタルヘルス環境も整う〜
著者田村 倫世
価格 1760円(税込)
四六判 192ページ ソフトカバー
2024年9月24日 ISBN978-4-434-34609-5
みらいパブリッシング現場から生まれたメソッドだから
採用・配置・離職対策までよくわかる!
精神障害者に特化した障害者雇用のノウハウ本。
2024〜2026年にかけて、障害者雇用促進法の改正による障害者雇用率の引き上げが順次行われている。
この改正を受けて、企業の人事はどう動けばいいのか? 本書は、障害者雇用のノウハウとその成果を、現場の立場から提案する。
障害者のなかでも、精神障害者は「対応がわかりにくい」と思われがちだが、著者は精神障害者を受け入れてこそ、すべての社員にメリットのある職場形成につながると説く。
著者は、企業の人事や福祉業界で、精神障害者をはじめ、社会生活に課題のある人の就労に20年ほどかかわり、現在は障害者雇用の専門家として企業の障害者雇用や雇用環境の改善をする仕事に従事している。
現場経験をもつ著者だからこその事例と対応法も満載。
ハローワークを使わない求人のコツ、現場に配置する際の留意点、「モニタリング」を活かした離職対策など、どんな企業でも取り入れられる具体策が提示されている。
本書を読めば、対応が難しいのは精神障害者よりむしろメンタル不調の社員かもしれない、と思うだろう。
そして、精神障害者の定着支援を少しずつでも制度化し、障害者が辞めない職場形成ができれば、全社員のメンタルヘルスも叶い、チーム力もアップする。
企業・福祉の2つの視点で実現するソーシャル・インクルージョンの未来が見えてくる。
目次
第1章 モニタリング力が職場のチーム力を高める
第2章 「個性の見極め」と「環境調整」、わかりやすい2つの観点
第3章 法定雇用率にどう向き合うかを考える
第4章 採用の前に~受入準備として大切な5つのこと
第5章 募集に際して~定着率を高める6つのポイント
第6章 離職率を下げる『定着支援』の方法とは?
第7章 精神障害者が辞めない組織の未来
編集者からのコメント
企業の人事と、就職・復職をサポートする福祉業界の2つの立場から精神障害者の雇用に従事してきた著者。
両方の視点をもっているからこその説得力、具体性が際立っています。
精神障害者の雇用には、募集や採用時、また、配置や定着支援に難しさがあると言われています。
現場で経験を積んで失敗を乗り越えてきた著者は、現在法定雇用率をクリアし、2年以内の定着率もほぼ100%を継続中。
ちょっとした工夫や手順、就労規則の改定で、障害者のみならず、全社員のメンタルヘルスも安定する、そんなヒントが本書にはたくさん詰め込まれています。
田村 倫世(たむら みちよ)
精神障害者雇用支援コンサルタント
精神保健福祉士、公認心理師、キャリアコンサルタント
東京都在住。
中小企業で11 年にわたり人事を経験。
うつ病などの精神疾患による休職者や退職者の対応に苦慮した経験から資格を取得し、カウンセラーに転身。
精神障害者、生活困窮者、長期離職者など延べ2000 人以上へ、就職・復職・定着支援カウンセリングをおこなう。
また、当事者だけでなく、精神障害者を雇用する企業延べ50 社以上にコンサルティングを実施。
当事者と企業の両方をサポートすることで、就職率・復職率は常に90%を超える。
このノウハウを企業で活かすべく、大企業の障害者雇用担当に転身。
障害者雇用領域を改善し、雇用率の達成と共に、入社後2年の定着率を99%にする。
誰ひとり社会から取り残されることなく、すべての人が自分らしく活躍できる社会の実現を目指す。
ブログ : https://ameblo.jp/social-incl
X : http://x.com/michiyo_tamura