ハゲタカの旅
(おでかけBOOK)
著者カレム久実・ロリ・パク
価格 1540円(税込)
A5判 32ページ 上製 オールカラー
2024年4月16日 ISBN978-4-908-82785-3
ポエムピース自由になるための不自由を知ったとき、アニルは大人になった。
とある動物園の檻の中で一羽のハゲタカが卵を産んだ。
ハゲタカの母親は、生まれてくる子が自由に生きることを望み、卵を檻の外のコウノトリに預けた。
月が満ちて欠け、また満ちて、可愛い男の子のヒナが生まれた。
その子は「アニル」と名付けられた。
自由を求めて冒険に旅立つアニルと見送る母。
やがて恋をするアニルと、アニルに自分の卵を託すララ。
そして生まれたティティもまた大空へ旅立つ。
モロッコ在住の著者による、自由を求めて旅に出た動物園のハゲタカの冒険と愛の物語。
幼い子どもから、現実逃避を望む現代の大人の心にも響く。
モロッコのエキゾチックな絵もまた魅力。
編集者からのコメント
実際にモロッコの動物園のハゲタカの檻の前で、著者が想像の翼を広げて生まれた物語。
主人公の「アニル」という名は、モロッコの言語ベルベル語で「天使」を意味しています。
現地の陽の光、土の匂い、建物の装飾などが、めくるめく鮮やかなイラストにあしらわれ、ページをめくる度にエキゾチックで魅力的な世界が広がります。
3世代のハゲタカの姿と、ラストの澄み渡るようなさみしさは、きっと大人の心にも響くでしょう。
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カレム久実・ロリ・パク(かれむくみ)
作:カレム久実
東京都出身。
イギリスの大学で「環境と開発」の分野で修士号を取得。
長年アジア・アフリカで環境・開発分野の仕事に従事。
「ハゲタカの旅」は2018年に初めて息子と訪れたモロッコの首都ラバトの動物園で着想。その後、同国在住中に各地で目にした風景にインスパイアされて生まれた。
絵:ロリ・パク
韓国インチョン出身。
世界各地を旅した末辿り着いたカンボジア・プノンペンでNowhere Art Studio を設立し、国際的に活躍するアーティスト。
過去ヴェスパでモロッコ中を旅して描いたスケッチが、この本の挿絵のベースになった。