CAFUNE

著者圓井誓太

価格 1650円(税込)

A5判 112ページ ソフトカバー 

2023年11月10日 ISBN978-4-434-32986-9

モモンガプレス

関係ないようでつながっている、一瞬一瞬の光と影 さらさらと流れていく日々のかけらが愛おしい

被写体が雑然とした部屋や、こわれかけの看板、食べかけの果物であってもなぜか清らかに感じられる。
左右の写真は、関係ないようで、でもどこかリンクしていて、見るものの気持ちを静かに波立たせる――
清廉な光をとらえた、圓井誓太のデビュー写真集。

 

 

若杉栞南さんからのコメント

光が描く温かさと影が見せる不安。
カメラが捉えた対極の二つ「光を生かす影と、影を生かす光」に魅了された。
その共存はまるで私自身のようで。
そんな、光と影の共存が「ヒト」と重なって私はこの写真集から体温のような「温度」を感じるのかもしれない。

 

圓井誓太さんが魅せる写真の温度を、その手で直接感じてください。

 

テレビ朝日新人シナリオ大賞 最年少受賞
土曜ナイトドラマ「ハレーションラブ」(テレビ朝日) 脚本家
若杉栞南

 

 

『CAFUNE』プロローグ

 

カメラのまばたきが捉える、ある一瞬。
姿を魅せるのは輪郭のない光。
確かにそこに在るモノ。
隣り合い共存する影から薫るのは、安らぎ、羨望、不安。
正体などなく掴むこともできない。
でも、確かにそこに在るモノ。

 

決して互いを押しのけることなどない両者。
光と影の共存は
ファインダーから捉えるモノに、その写真そのものに
温度を持たせる。
そんな写真だった。

 

でも、いつからだろう。

 

いつからか、光と影の囁きが垣間見えるようになる。
繊細、しかし決して消えることのない微かな囁き。

 

わたしは気になる。
彼らが何を語らうのか。
彼らの言葉を読みたくなる。

 

読んだら気がつくだろう。
そこに写るモノがモノじゃなくなったことに。
そこにあったのは、感じたのは、ただのモノの温度ではない。体温だった。

 

わたしは気になる。
指先に広がる温かさの行方が。

 

『CAFUNE』を“読んで”胸に秘めておこうと思う。

 

あなたにも読んでほしい。
だって、感じた温かさはもうあなただけのものだから。

 

若杉栞南

 

 

編集者からのコメント

軽やかでいながら芯がある、令和の若者特有の空気感が魅力です。
“CAFUNE”という、日本語に訳せない温かい言葉の意味が、見るものの心に伝わってきます。
ここから羽ばたいていく、新たな才能をぜひ知っておいてください。

 

画像をクリックすると大きくなります
 
 
 

圓井誓太(まるい せいた)

写真家

 

2022年、多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。
大学在学中より写真家として活動を開始し、写真を始めてわずか半年で初個展「こうごうせい」(2022年、於東京)を開催。
作品制作の他に、土曜ナイトドラマ「ハレーションラブ」(2023年、テレビ朝日)の写真監修に抜擢されるなど、クライアントワークも精力的に行っている。

pagetop

みらいパブリッシング

本でみらいを創る? みらいパブリッシング
〒166-0003東京都杉並区高円寺南4-26-12福丸ビル6階