マキエイズム
私が性の客体を演じる理由
著者マキエマキ
価格 2750円(税込)
A5判 128ページ ソフトカバー
2023年10月10日 ISBN978-4-434-32605-9
みらいパブリッシング失くした私を取り戻す! これはマキエ流のフェミニズム
ホモソーシャル社会に押し付けられる「女」から解放されて、自分の生き方に自信を持つこと、それがマキエイズム――『マキエマキ』『似非』と鮮烈な熟女エロ写真集を出してきたマキエマキのシン・写真集。
今回もエロくてアートなセルフポートレートを多数掲載しているのはもちろんのこと、初の書き下ろしエッセイを収録。
表現する理由、男たちへの怒り、女たちへのエールが、痛快な筆致で書かれている。
マキエマキの思想を知れば、マキエマキがもっと好きになる。
目次
まえがき セルフポートレートの始まり
第一章 春を鬻(ひさ)ぐ
女は今こそ人権が欲しい
「ロケ場所知ってる」マンへ SNSにコメントしないで
追想 忘れじの新むつ旅館
第二章 昭和の女から令和の女へ
女の子の夢が「お嫁さん」だった時代
若く美しい女性たちへ 自由な熟女になれ
追想 編集者 島本脩二氏との思い出
マキエさん、私を撮ってください!
ビジュアルコンプレックスを払拭したくて/八木志芳
若くてかわいい“女”を見返すために/きのコ
マキエさんに撮ってもらったら、マキエさんのことがもっと好きになりました/温泉モデルしずかちゃん
第三章 典雅の国のファンタジー
日本の女に生まれて
追想 自撮りはつらいよ
フェミニズムから脱皮する瞬間/神田つばき
あとがき 輝かしい経歴
編集者からのコメント
男女差別があたりまえだった昭和の時代に育ち、なるべく女を出さないよう男社会で働いてきた女性写真家が、なぜ「昭和のエロ」をテーマにセルフポートレートを撮るようになったのか――女に生まれたくなかった女性たち、女であることを謳歌している女性たちにも手に取ってほしい一冊です。
作家、詩人、編集者など、プロからも愛されるプロの表現者マキエマキの矜持にしびれます。
マキエマキ
写真家
1966年大阪生まれ。
1993年よりフリーランスの商業カメラマンとして雑誌、広告などでの営業を始める。
2016年より「昭和のエロ」をテーマに、旧遊郭、温泉、ラブホテルなど、さまざまなロケーションやシチュエーションを模索しながら「和製B級シンディ・シャーマン」を自称し、セルフポートレート作品を発表し続けている。
著書に、『マキエマキ』、『くらべるエロ』、『似非』がある。
つげ義春ファンでもあり、岩本薫著『つげ義春が夢見たひなびた温泉の甘美な世界』(みらいパブリッシング)では、つげへのオマージュ作品を提供している。
【テレビ出演歴】
2020年9月 フジテレビ「アウト×デラックス」自撮りのせいで仕事がなくなった女
2021年11月 NHK「不可避研究中」ルッキズム あなたの中にあるかもしれない