かぜのえはがき
著者さと みいふう
価格 1540円(税込)
A5判 48ページ 上製 オールカラー
2023年9月20日 ISBN978-4-434-32638-7
モモンガプレス絵本をめくる楽しさ、詩を読む喜び。その両方を独り占めできる、ぜいたくな絵本詩集!
「合図がありました
さむい かたい せかいから
首を持ち上げて
今日 抜け出します
さあ ひかりを見よう」
こんな言葉からこの絵本詩集は始まります。
長い冬が終わり、暖かく希望にみちた春が始まる予感。わくわくするような心の動きが見事に表現されています。
新芽が芽吹いてきた木の枝を見上げるウサギくんの絵に、春を迎える喜びを歌ったポエムが添えられています。
「草むらに 寝転んで
蝶と過ごす
この今を 愛おしく思えることが
セントウキや
センシャや
バクダンより
強いんだと
わたくしと蝶は
信じているのです」
なんて素敵な言葉でしょう。
やさしさの中に強い信念や勇気が隠れているような詩の言葉に、大人も子どもも深く共感することでしょう。
何度でも、くり返し、読み返したくなるような言葉の力。
「ここに
おおきな木がいっぽん
ひつようです
こころの庭に
植えてください
どうか できるだけ
はやいうちに」
著者は、みんなの心の庭に大きな木が一本必要だと言います。
それはどんな木だと思いますか? 想像してみてください。
自分が好きな木は、どんな大きさで、どんな姿をしていますか?
どんな絵や詩と出会えるか、楽しみにしながら、ゆっくりとページをめくり
日常からつかのま離れ、心の旅をしてみてください。忘れていた大切なことを、心の中に見つけられることを祈ります。
編集者からのコメント
絵本でもなく、詩集でもなく、絵と詩が美しく響き合い、読者を魅了する1冊の本。
そんな絵本詩集を世に送り出せたことは大きな喜びです。
心がちょっと疲れたとき、大切な人に何かをプレゼントしたいときは、この絵本詩集をぜひ!
■対象年齢:小学校高学年以上
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さと みいふう
1975年生まれ。先生をモデルに初めてデッサンをした小学校の図工の時間、
自分の鉛筆の先からうまれる線が、先生の姿になっていくうれしさと、おもしろさを発見。
その後、自己流で描き続け、あの日の線のまま絵を描く人になる。
2006年より毎月、絵はがきを描き始め、2011年からひそやかに、共に詩も書くようになる。