私のふるさと

著者ことば:齋藤イネ 画:朝倉悠三

定価1500円+税 B5判 上製 40ページ

2019年9月24日 ISBN978-4-908827-57-0  

原発事故は苛烈なまでに公平に、ふるさと福島から、あらゆるものを消し去った。

 

豊かな山河も、穏やかな生活も、楽しい、悲しい、愛しい、苦しい、しかしかけがえのない記憶が刻印された家々も……
そして、なにものにもかえることのできない、一人ひとりの身体が息づいていた「ふくしま」は、「フクシマ」というひとつの記号になってしまった。

ふるさとは失われた。

……この痛切な悲しみと怒りの言葉と写真に、福島在住の水墨画家が、思い出をたどりながら美しい絵を添えた。

本書は失われた故郷への慟哭の書であるとともに、原発事故の悲惨を訴える告発の書であり、さらに未来への希望を託した祈りの書である。

ことば:齋藤イネ 画:朝倉悠三

ことば 齋藤イネ
昭和23年、私は疎開先である母の実家大玉村で生まれ、母カネの一文字をとってイネと名付けられました。
母を1才半で亡くし、東京に戻って10才の時に父も亡くなりました。
七人兄姉の末っ子として唯一福島県で生まれた私が相馬地方に移住し、安達太良山の麓にある両親の墓守りをしているのも偶然ではないと思います。
だから、東日本大震災で津波と原発事故に遭遇した事も、私の運命であったと思っています。

画 朝倉悠三
1940年生まれ 福島県南相馬市在住・元高校美術教諭、全日本水墨画記念展大賞はじめ数多くの受賞歴を誇り、
相馬市、南相馬市、浪江町などでは公共施設にパブリックアートを展開。
2011年5月より福島民放にて『震災絵日記』を連載。2019年に同社より上梓。全日本水墨画会会員。日本デザイン学会会員。

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