手記 私はいかにして統合失調症から回復したのか

統合失調症の人とその周辺の人々へ

著者児玉朋己

価格 1650円(税込)

四六判 208ページ ソフトカバー  

2022年10月17日 ISBN 978-4-434-31089-8

みらいパブリッシング

統合失調症のイメージを正したい。それが私の願いです

28歳で統合失調症を発症した著者自身による手記。
回復までのプロセスをつぶさに観察、分析。
また専門書などを通した研究によって、《7つのステップ+1》にまとめた。

 

統合失調症は、取り返しのつかない病気ではない。
統合失調症を持っている人も、他の病や困難を抱えた人と同じように、
問題に真っ当に直面している正常な大人である。
統合失調症への間違った認識、イメージを正したいと著者は願う。

 

そして統合失調症に苦しむすべての人々に
「諦めなければ自分の生活スタイルを作り上げ回復できる病気なのだ」
と実体験から語りかける。
不安定なメンタルを何とかしたいと思っている人に向けて、
著者が自らの病気について不安定な学ぶ中で見つけた
「ちょっとブルーになったときに効くTips」も掲載。

 

目次
序章 統合失調症からの回復のステップ
第1章 病気に気がつかない・・・ステップ1
第2章 病気に気がつく・知らされる・・・ステップ2
第3章 病気に絶望・拒否する・・・ステップ3
第4章 病気に観念する・・・ステップ4
第5章 病気を受容する・・・ステップ5
第6章 病気と折り合いをつけることを知る・・・ステップ6
第7章 できることをすればよいことを知る・・・ステップ7
第8章 希望を持って生きることにする・・・+1(プラスワン)

 

編集者からのコメント
著者は28歳で統合失調症を発症し、そこから回復した「体験者」である。
同時に、現在は地域活動支援センターで働きながら同じ障害を持つ仲間を支える「支援者」でもある。
苦しい闘病期間中も、変わってしまった自分自身の心身をつぶさに観察し、分析し、
専門書を読んで研究を重ね、「統合失調症回復までの7+1のステップ」にまとめた。

 

その探求心、向学心は、著者が「病に直面している一人の正常な大人」であることを教えてくれる。
病者やその家族も含め、わたしたちが無意識に抱いている偏見の存在に気付かせる。
今まさに、統合失調症に苦しんでいるであろう人たちへの言葉は、同じ病を体験したからこその思いやりにあふれている。

児玉朋己(こだまともみ)

歌うピア・サポーター。
地域活動支援センターりんりん施設長。
28歳の時に統合失調症を発症。
10年間の闘病生活の後、自立生活センターと出会う。
現在は、地域活動支援センターの施設長として同じ障害を持つ仲間を支援をしている。
病気のため断念していた趣味の音楽活動を再開し、ライブハウスや市民ミュージカルへの出演を果たすまでに回復した。

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