補綴の茶房

著者紀島愛鈴

価格 1540円(税込)

四六判 208ページ ソフトカバー  

2022年9月3日 ISBN978-4-434-30805-5

モモンガプレス

女性の生活、 想いや葛藤を軽快かつコミカルに描いた物語

女性が正社員にこだわらずに働いたり、
女性が芸術を志すとはどういうことか。
高校生が自分で働いたお金で旅行に行ける喜びに浸ったり、
この主人公はとてもわたしたちに近い。
わたしたちにそっと寄り添ってくれ、
新しい日々の輝きを与える優しい物語。

 

「高校に行っているので、
バイトをする時間は午後四時から九時までである。
それを週四回くらいする。
給料八万円ほどなので、九十六万円になっていた。
そこから今回の旅行代金を出している。

 

朝子は、旅行がとても面白いので興奮しているが、
自分で貯めたお金で旅行をしていることが、とても嬉しいものであった。
大人に近づいている、そんな気がして、嬉しかったのだ。
絶対、お城を見たいので、それだけは外せない。
予定では、現地に着いたらすぐに行くことにしている」
「見ず転悋気」より

 

編集者からのコメント
紀島愛鈴、待望の四作目!
淡々とした語り口が魅力。
女性が生きて働いて創作をし誰かと出会うことを、リアルに描いた作品。

紀島愛鈴(きじまあいりん)

日本文藝家協会会員。1976年(昭和51年)栃木県生まれ。
神奈川県育ち。捜真女学校高等学部卒。
東邦音楽大学音楽学部ホルン専攻を中退後、
専門学校ESPミュージカルアカデミー音響アーティスト科PA・レコーディングコースを中退。
主婦業、勤務、パソコンの業務などをしながら、アーティスト名愛鈴で音楽CDを発売。音楽配信も開始。
1994年からマクドナルド、1999年から山崎製パン、2014年から日通横浜運輸に勤務。
著書に『あっこちゃんと月の輪』(幻冬舎)『人生なんとかなるもんさ』(セルバ出版)
『尋常の黄昏に成る』(つむぎ書房)がある。

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