人はなぜ、愛するわが子を虐待するのか

児童虐待が繰り返される本当の原因を探る

著者大岡啓二

価格 1430円(税込)

 四六判 176 ページ ソフトカバー

2021年11月15日 ISBN978-4-434-29579-9

子育てが「辛い」「息苦しい」と感じる人々を解放する1冊

わが子を虐待する親が、後を絶たないのはなぜか、
子育てのルーツから原因を探ります。
 
人の進化にある矛盾を、私たちはあまり知りません。
2足歩行のはじまりが、人の骨組みを変え、赤子はあえて未熟児で生まれるしかありませんでした。
 
そのため太古から、人々は仲間で助け合い子育てをしました。
ところが現代社会では、ワンオペ育児があたりまえです。
子育てを独りで……など、生物学的に本来無理なのです。
 
「子育ては親の責任」という謎の常識に押しつぶされることで、
虐待が生まれるベースができてしまうのではないか。
 
作者は、太古のルーツから子育てを探り、
現代の矛盾を紐解きます。
 
少しでも多くの悩める親たちが、
「自分の親としての能力が低い」せいだと追いつめられないように、
さらには、いつまでも親個人の問題を取りざたするのではなく、
社会の仕組みを見直す一石を投じることができれば、という想いを1冊にまとめました。
 
さまざまな立場の人々が、未来の宝となる子どもたちを、どう育てるのか、改めて考えるきっかけとなることを目指します。
 
 
目次
序章 わが子を虐待する親があとを絶たないのはなぜか
第一章 児童虐待のルーツを求めて〜人類発祥と進化の歴史をたどる〜
第二章 原始時代の子育て
第三章 核家族化の進行と地域社会の変容
第四章 現代子育て事情〜その問題点を探る〜
最後に 子育てシェアハウスのこと

 

編集者からのコメント

「子育ては社会の責任」。その考えは現代の真逆を突き進むようで、実は救いの言葉です。
環境の違う世代に作られた「子育ては親の責任」という押し付けられた常識から、苦しむ現代の親たちを救う解放の書です。

大岡啓二(おおおか・けいじ)

元名古屋市 児童虐待対策室 主査
1960年名古屋市出身。名古屋市役所子ども青少年局にて「子ども医療費助成制度」の拡大や、「放課後子どもプラン」、「エリア支援保育所」など子育て支援制度にたずさわる。
平成23年に名古屋市内で起きた児童虐待死亡事件を契機に設置された、
児童虐待対策室に平成27年度から主査として着任。
児童相談所が、少しでも子どもの危険を感じたら「躊躇なく親から引き離す」という方針を取らざるをえない現状と、そこにまつわる多くの理不尽や矛盾に愕然とする。
56歳で早期退職。在職中にやり残した児童虐待の根本原因の解明というテーマで本書を執筆。

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