クマのろくた

著者太田甲子太郎

価格 1430円(税込)

A5判横 32ページ 上製 オールカラー

2021年9月21日  ISBN978-4-434-29446-4

モモンガプレス

猟師と小グマの絆がつむぐ、あたたかくも悲しいものがたり

 

みらいパブリッシングの新インディーズレーベル「モモンガプレス」から、創作民話絵本が登場。ユニークでぬくもりのあるタッチに心癒される、心にしみる一冊。

 

 

江戸時代の頃のこと。
猟師の与重は、親からはぐれた子グマを拾い、
女房のキミと育てました。

 

夫婦には子どもがなかったせいもあり、
ふたりは我が子のようにろくたをかわいがりました。

 

やがて成長し、おとなのクマになったろくたを
与重は山へ返します。
猟師である与重は、ろくたにてっぽうを向ける日が
来ないことを願いつつ、別れを告げます。

 

それから何か月か経ち、人を襲うクマが
与重の村に現れました。
村人たちは、人を襲うクマはろくたに違いないと
口々に噂します。

 

与重はろくたは人を襲ったりしないと信じていましたが、
村の長に命じられ、ろくたを処分することを決めます。
ひとり狩りの支度をし、山へ入っていった与重が出会ったのは――

 

「絵本はあったかいが王道でしょうが、涙をさそう絵本があってもいいのでは、と思います。
名作『ごんぎつね』も悲しい童話です。」(作者より)

 

 

 

出版社からのコメント
ろくたに出会ってから、ろくたに恋をしています。とくに表紙のろくたがかわいくて仕方ありません。

現代においても創作民話を生み出し続ける、著者の太田さんの情熱に圧倒されました。宮沢賢治や新美南吉、安房直子、松谷みよ子を私淑し、作家としての研鑽を重ねている方です。

 

対象年齢:5歳くらい〜

 

 

 

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太田甲子太郎(おおた・かしたろう)

和歌山市在住。作家。
郷土史家・俳人の吉備慶舟氏に師事し、和歌山県の歴史を学ぶ。
歴史作家の神坂次郎氏に原稿依頼を受けて、 郷土冊子『和歌山 いまむかし』(和歌山県共済農業協同組合連合会発行)を共同執筆する。

 

和歌山市の中心商店街「ぶらくり丁」活性化のため、編著書『紀州に伝わる民話』を3000部無料配布。編著書『民話集』が和歌山県立古座高校の授業に使用される。
民話集の売り上げ金は、被災者などへの寄付、義援金に充てている。

和歌山こどもの広場 絵本講座講師
一般社団法人 日本児童文学者協会会員

 

【共著】
『劇の本』『カシオペアの越冬支局』(日本標準)
『心があったかくなる話』『お墓まいり』(ポプラ社)
『少年詩集』(銀の鈴社)

【著書】
児童書『ちょんまげ絵くらべホーホケキョ』(文芸社)
小説集『人魚の恋愛』(ウイング出版)
川柳集『悪魔の正月』(独祭出版)

【TV出演】
和歌山NHK「わかやまNEWSウェーブ」
『紀州に伝わる民話』無料配布の活動がとりあげられる。

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