音楽は名医
痛み、ストレスを癒やす「聴く健康法」
著者藤本幸弘
価格 1650円(税込)
四六判 172ページ ソフトカバー
2021年9月17日 ISBN978-4-434-29454-9
みらいパブリッシング 全国学校図書館協議会 選定図書音楽は妙薬である!
ストレスを解消し、体の不調も改善。
数学者ピタゴラスや哲学者プラトンも説いた「音楽の効能」を、科学的に解説!
音楽を聴くと、脳のさまざまなところでニューロン(脳の神経細胞)が刺激を受け、音楽の記憶と神経回路を形成していきます。
音楽は脳を活性化し、脳に喜びを与えることでストレスを軽減します。
音楽を聴く習慣を身に付ければ、おのずと体の免疫力が維持され、健康で、いつまでも年相応の若々しさを保てるのです!
長い間悩まされている腰痛や肩こり、あきらめていた生理痛、片頭痛、過敏性の腹痛。
本書は、それぞれの症状にお薦めのクラシック音楽とその理由を、論理的にわかりやすく説明。
また、音楽がどのようにストレスによって崩れた自律神経やホルモンのバランスを整え、
心に安定感をもたらし、緊張から解放させるのかも説明しています。
食事やお酒、タバコによってストレスを紛らわるような一過性の解決法ではなく、
快適な環境で繰り返し音楽を聴くという健康的な方法で悩みが解消されるという、
誰にとっても幸せな解決法を提案する一冊です。
【目次】
プロローグ ――音楽は魂の薬である
基礎編
1 ヒト以外の動物には音楽がほぼ存在しない
2 音楽は脳に働きかける!
3 あなたがリラックスしているとき、体の中で何が起きているの?
4 知っておきたい、痛みの一筋縄ではいかないところ
5 痛みをマスクする音楽の効能
6 理想的なのはクラシック音楽
実践編
7 活性酸素の発生を防ぐ音楽の実際の効能とは?
応用編
8 もっと音楽の効果を高めるために
あとがき ――音楽をあなたの名医に
編集者からのコメント
科学的な医療も薬もなかった古代の賢人たちが提唱していた音楽療法。現代になってようやく、磁気で脳の活動を測定できるファンクショナルMRIという最新技術によって、脳内の血流がリアルタイムで可視化できるようになり、音楽が体へどのような効果をもたらすのか、科学的にもわかるようになりました。 診療の傍ら、大学研究所で研究や実験を行い、また音楽への造詣が深い著者がまとめた音楽療法の本著は、健康的で幸せな生活を送りたいと思っている全ての人に読んでいただきたい一冊です。
藤本幸弘(ふじもと・たかひろ)
医師、医学博士(東京大学)、工学博士(東海大学)、薬学博士(慶応義塾大学)
神奈川県鎌倉市出身。フルートを趣味で吹く父の下育ち、生まれたときからクラシック音楽あふれる家庭で育つ。クリニックを開業してから始めたブログ「新国際学会周遊記」にて投稿してきた医学と音楽に関する記事が編集者の目に留まり、2010年にCD付きで自身初の著書『聴くだけでスッキリ痛みがとれる! 』をヤマハミュージックメディアより出版。フジテレビ系列「ホンマでっか! ?TV」、「とくダネ! 」、日本テレビ系列「スクール革命」、テレビ東京「なないろ日和」など音楽と医学関係の内容でテレビ出演多数。ユニバーサルミュージック社より、音楽の心や脳への作用を利用した心身の健康の回復や向上を図る『聴く音楽療法CD』シリーズ、『藤本先生の聴くだけでスッキリ』シリーズCD全6枚を発売中。
2020年には、新宿オペラシティにてコンサートを開催。指揮者として舞台に立ち、ラフマニノフピアノ協奏曲第二番、パガニーニの主題による狂詩曲第18変奏、ラデツキー行進曲をオーケストラと共に演奏した。好きな作曲家はラフマニノフ、ワーグナー、ハイドン、パガニーニ、エルガー、ヴェルディ。