めよりみみより 呼吸するように音楽を 7

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By 編集部 / 2021.03.19

この連載について

 

職場に、歌うように働く人がいる。

話すときも考えるときも、歌っているよう。

みんなその歌が聴きたくて、彼女と一緒に働いている。

 

歌手であり、みらいパブリッシングの編集者でもあるMitsuyoさん。

彼女が歌うステージが、みらいチャンネルにできました。

今日は、絵本『うまれるまえのおはなし』のテーマソングを歌います。

 

 

 

 

 

 

私はいつも、ことばを探している感覚があります。

心地いいことばはすぐには見つからないのです。

子どものように、ことばを獲得している途中かもしれません。

 

昔は、自分のきもちをストレートな歌にして、

いろんな楽器にその景色を彩ってもらっていました。

音楽の楽しさをどんどん体感して

演奏全体を客観的にとらえるようになると、

ことばの強さや意味から解放されて

音の世界に入り込みたいと感じるようになりました。

 

その後しばらくして、

詩人さんのやわらかくてきもちいいことばの世界に出会い、

また新しい扉がひらいた感じがして、

ことばともっと向き合ってみたくなりました。

 

曲のセンスと、ことばのセンスが絡み合って、私の声が混ざる。

今はそんな演奏や歌づくりが楽しいです。

 

絵本「うまれるまえのおはなし」の歌ができあがりました。

 

 

 

 

 

うまれたばかりの赤ちゃんは、

ちいさな身体いっぱいに声を出して泣きながら

一生懸命にママのことを探します。

目がうまく見えなくても必死にママのほうを向きます。

 

わが子が初めてにこっと笑ってくれた瞬間、

「あ、ママだ」って気づいて安心してくれたように見えて

出会えたことの幸せと奇跡を感じました。

 

うまれるまえも空で私たちのこと見ていてくれたのかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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《 プロフィール 》

Mitsuyo

うたうたい。京都出身。ジャズ好きの父、ポップス好きの母からなんとなく影響を受け、幼いころから歌うこととピアノを弾くことが好きだった。ミュージシャンたちとの出会い、東京での生活、様々な出来事の中で、音楽そのものに対する感じ方もめまぐるしく変化。その後、ボイストレーナーとして経験を積みながら、声や身体と深く向き合うようになる。ただいま子育ての真っ最中。本づくりの仕事にたずさわりながら、さらなる表現の世界を追求している。チャップリンやムーミンの世界、細野晴臣さんの音楽、Woody Allenの映画が大好き。

HP:https://mitsuy0utautai.jimdofree.com/
Instagram:@mitsuyo_undeuxtrois

 

 

《 Mitsuyoさんの歌う、絵本のテーマソング 》

https://miraipub.jp/songs/